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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
信頼
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り起こしている間が嫌だったトビーさんが、いつものようにキレながら俺のフリをしたんだけど、ユウカさんがそれに癖で突っ込んでしまい、彼らの正体がウェンディに判明してしまったのだ。
これには味方のリオンさんはもちろん、敵である俺も頭を抱えるしかない。しかもトビーさんはいまだにウェンディを騙せると思っているのか、なんか色々と言ってるし。

「なんかダサいな・・・」

バレるにしてももう少し何かなかったのであろうか?さすがに無様過ぎて、開いた口が塞がらない。

(いや、待てよ?)

だが、これは俺たちに取って大チャンス到来だ。1/4で正解だったはずの確率が、二人のミスによって1/2にまで上がったんだ。単純に考えれば半分の確率でウェンディは正解である俺の方に飛ぶことができる。それもこれだけ早い段階で選べたのだから、かなり優勢にことは進んでいるはずだ。

(つまりこれは・・・)

残る最後の障害へと視線を向ける。相手も同様にこちらを睨み付けており、一瞬火花が散ったかのような感覚に陥った。

(俺とリオンさんとの一騎討ちか)

頭脳においていえば間違いなく相手チームでもっとも警戒が必要な人物であるリオンさん。その彼を相手に駆け引きをしなければならないとは・・・

「燃えるじゃん」

頭を使うのは決して得意とは言えない。だけど、強敵相手に気持ちが高ぶるのだけは変わらないこと。必ず彼の作戦を看破して、ウェンディを正解に導いてみせる!!



















第三者side

シリルとリオンの頭脳戦が繰り広げられようとした頃、別ステージではミリアーナをプレイヤーとしたクォータージャンプが展開されていた。

「ミリアーナ、聞こえるか?」

開始早々、真っ先に口を開いたのはプレイヤーである彼女と同チームである人魚。彼女は変声された声がどのようなものなのかの確認よりもさきに、目の前の女性に声をかけることを選択した。

「ミャア?誰?」
「私だ、カグラだ」

声が聞いたことないものになっているため、誰かわからなかったミリアーナは問いかけると、カグラは間髪おかずに回答する。

「え?ホントにカグラちゃん?」

自分のよく知っている人物が名乗りを挙げたため、疑いながら正体を見極めていこうとするミリアーナ。彼女は初戦で誤回答に投票してしまったため、より慎重に進めていこうという意志が見てとれた。

「ミリアーナ、こっちだ」

そんな彼女に、背後から別の声が呼び掛ける。その呼び方に覚えのあった彼女は、驚きながらそちらに振り返った。

「え・・・カグラ・・・ちゃん?」

彼女は後ろから声をかけたのがカグラだと思い振り向いた。しかし、実際にはそれはカグラではな
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