189部分:第二十五話 一人の帰還その八
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難き御言葉」
サガは片膝をつき頭を垂れたうえで目を閉じた顔でシオンの今の言葉に答えた。
「そして悪いが次も出陣してもらう」
「わかりました」
サガは不平一つ言わずシオンの言葉に頷いた。
「それでは」
「敵の八大公もまた感じ取った」
これはシオンの小宇宙が感じ取らせたものだった。伊達に教皇ではなかった。
「出て来るのはアスタロトだ」
「アスタロトですか」
「あの」
それを聞いてサガだけでなくアイオロスも述べてきた。
「冷気を操り八大公の中でもとりわけ冷酷だという」
「あの男ですか」
「そうだ、そのアスタロトのミシェイルが出陣する」
また二人に対して述べたシオンだった。
「そしてそれに対して我々はだ」
「私と」
「もう一人は」
「あの男に行ってもらう」
ここでシオンはまた言った。
「あの男にな」
「といいますとどの者を行かせるのですか」
「うむ、それはだ」
その者の名を二人に対して告げるのだった。それが誰なのか、今それを知っている者はシオンと二人の他には誰もいなかった。
第二十五話 完
2009・4・18
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