189部分:第二十五話 一人の帰還その八
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第二十五話 一人の帰還その八
「とりあえず俺とシュラは出たから出番はなしだろうけれどな」
「そうだな。俺もだ」
シュラもデスマスクの今の言葉に頷いた。
「おそらく。それはない」
「だとすれば我々からか」
カミュはここで自分である可能性も当然ながら考慮に入れていた。
「さて。誰がなるかだな」
「狂闘士も誰が出て来るかですね」
ムウはそこも注視していた。
「果たして誰が」
「それにより出陣する黄金聖闘士も決まります」
アフロディーテはこう見ていた。
「それが誰かにより」
「俺としては誰でもいいがな」
ミロは言葉に少しばかり自信を漂わせていた。
「誰であろうが倒す」
「俺は。あの男だろうか」
アイオリアは脳裏に八大公のうちのある男を思い浮かべていた。
「アスモデウス。何故かあの男が思い浮かぶ」
「例え誰であろうと我等の運命は決まっています」
またシャカの言葉が告げられた。
「戦い。そして」
「アテナと人々と護る。それだけです」
「その通りです」
ムウの言葉を受けて頷くシャカだった。このように美酒と馳走を囲んで話をする八人だったがここでムウはふとあることに気付いたのだった。
「そういえばサガとアイオロスが」
「そうだな。いないな」
「一体何処に?」
アルデバランとミロもその言葉を受けて周囲を見回した。
「確か声はかけた筈だがそれでも何処に」
「昼寝は・・・・・・ねえな」
デスマスクはそれはすぐに否定した。自分で言ってすぐにだ。
「幾ら何でもあの二人にはな」
「流石にそれはない」
カミュもそれは否定した。
「そうだな。おそらくは」
「おそらくは?」
アフロディーテが今のカミュの言葉に問うた。
「心当たりがあるのですか?」
「あるとすれば教皇の御前か」
シュラはそう察しをつけてきた。
「そこになるか」
「はい、そうです」
またシャカが一同に述べる。
「二人はそこにいます」
「また何のお話でしょうか」
ムウもそこまではわかりかねた。今ここにいる八人と二人は年齢が離れているせいかどうしても分かれてしまうところが出てしまっているのだ。
「まあそれは考えても仕方ないですね」
「その通りです。ですから今はこの宴を楽しみましょう」
シャカは相変わらず目を閉じて物静かに同僚達に述べる。
「次の戦いへの暫しの休息として」
彼等はシャカの今の言葉に応えるようにしてこの時は宴を楽しんでいた。そしてその時教皇の間では。黄金聖闘士達の予想通りサガとアイオロスが教皇の前に控えそのうえで彼に対して話をしているのだった。
「まずはサガよ」
「はい」
教皇シオンは最初にサガに対して声をかけた。
「ドイツに引き続きアメリカでも御苦労だった」
「有り
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