暁 〜小説投稿サイト〜
IS―インフィニット・ストラトス 最強に魅せられた少女
第11話 私、謎の敵と交戦します。
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みたいな動きだ。それに、こちらの動きに対して対応に、全く変化が見られない。こちらがAという行動をしたらB、CをしたらDと、予め決められていた様な動きだ。

そんな相手の先を読むのは簡単だ、少しフェイントを交えれば、面白いぐらいあっさり引っ掛かる。まるで、人ではなくロボット、AIか何かを相手にしているみたいだ。…………いや、まさかね。

そんな事をうすらぼんやり考えながらチラとアリーナの戦闘に意識を向ける。織斑が前衛、鈴が後衛で戦っている様だ。けれど、あの無数のスラスターによる瞬時の離脱と、回転しながらの熱線乱射に手こずっている。まあ、私も玉鋼じゃなかったらあの中に突っ込むのは御免だしね。

と、敵が動きを変えた。このままじゃじり貧だと分かったのだろう。ダメージ覚悟で血染紅葉を掌で受け止める。刀身が装甲に食い込み、左の砲口はもう使い物にならなくなった。けど、血染紅葉を掴まれた。馬力差は明確なのでこのまま手離すしかない。

私が一人ならね?

突然、後ろから飛来する蒼い閃光。意思を持って突き進むそれは、寸分狂わず敵の肘を捉えた。緩んだ一瞬の隙を逃さず血染紅葉を引き戻し、バリアを纏わせて全力の斬り上げ。狙いは損傷した肘。そして、敵の左腕が宙を舞った。

その光景を見て、予想とも言えない当て推量が、実は的中だったことを理解する。切断面に見えるのは機械パーツのみで、そこに人体の要素の欠片も見られない。

そう、こいつは『無人機』だ。

展開しっぱなしだった弓張月の砲口に、バリアを槍状に纏わせて突き刺す、胸の中央を貫いた所で散弾を発砲。敵は一瞬ビクンッと震えたあと、力無く崩れ落ちた。

コアは避けたので無傷だ。念のため抜き取ってから後ろを振り返る。

「ナイス、セシリア。」

そこには、やはりと言うべきか、長大な高性能レーザーライフル、スターライトmk―Vを構えたIS、ブルーティアーズ。それを纏うイギリス代表候補生、セシリア・オルコットの姿があった。

「当然ですわ。友の危機に駆けつけずして、何が貴族、何が代表候補生でしょうか?」

ニッ、と笑うセシリア。一月前、入学初日の私が今の光景を見たらどう思うだろう。

と、そんな暢気にしてる場合じゃなかった。

織斑と鈴に再び注意を注ぐ。既に二人ともエネルギーが底を尽きかけている様だ。何やら織斑が鈴に話している。そこに割り込む様に通信を入れた。

「こっちは片付いたわ。何とかなりそう?」

『………難しいわね。あんたと違って直撃を弾けないからね。』

『多分肉薄することは出来るんだけどな。一回だけだ。』

「そう……因みにソイツ、無人機って気付いてる?」

『そうなの!?てっきり一夏の考え過ぎかと……。』

『やっぱりか………。』

「何の
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