第1話「クラスメイトは女子だらけ」
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。いやいや、一夏、そんな『マジで!?』みたいな顔されても。
「……織斑、入学前の参考書は読んだか?」
教室の端にいた織斑先生が一夏に問いかける。
「古い電話帳と間違えて捨てました。」
素直に答える一夏、それを聞いた織斑先生は…
パァンッ!
「必読と書いてあっただろうが馬鹿者」
織斑先生が呆れた表情を浮かべながら一夏の頭に出席簿アタック。
「あとで再発行してやるから一週間以内に覚えろ。いいな」
「い、いや、一週間であの分厚さはちょっと……」
焦る一夏に対して、
「やれと言っている。」
「……はい、やります。」
ギロリと睨む織斑先生。それは実の弟を見る目じゃないですよ織斑先生。
「ISはその機動性、攻撃力、制圧力と過去の兵器を遥かに凌ぐ。そういった『兵器』を深く知らずに扱えば必ず事故が起こる。そうしないための基礎知識と訓練だ。理解が出来なくても答えろ。そして守れ。規則とはそういうものだ。」
「おい、織斑。貴様、『自分は望んでここにいるわけではない』と思っているな?」
一夏は目線を少しそらし
「望む望まざるにもかかわらず、人は集団の中で生きなくてはならない。それすら放棄するなら、まず人であることを辞めることだな。」
と織斑先生は一夏や俺、クラスメイトに向けて言うと丁度チャイムが鳴り、山田先生の号令で休み時間となる。
(まあこれが俺の新しい日常だ。これから三年続くこの日常に俺は早く慣れるしかないのだろう。)
と思いながら、教科書などを閉まっていた。
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