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聖闘士星矢 黄金の若き戦士達
181部分:第二十四話 剣の魔神その六
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第二十四話 剣の魔神その六

「貴様の力がな」
「ほう、それは聞いているが」
「完全にだ。俺が闘うに相応しい相手だ」
 だというのである。
「間違いなくな。それではだ」
「うむ。今はこれで終えておこう」
 ジークはここで剣を収めてしまった。鞘の中に入れそのうえで背に戻した」
「何っ、剣を収めただと」
「ベール。何故だ」
 聖闘士達は彼の今の動きを見ていぶかしむ声をあげずにはいられなかった。
「何故ここで退く?」
「何を考えている?」
「そうか」
 しかしサガはそれを見て冷静な言葉を出すだけだった。
「ここで退くか。的確だな」
「的確なのですか?」
「退くことが。ここで」
「そうだ。最早闘っても意味はない」 
 サガは両者を見ながら述べた。
「どちらにもな」
「どちらにも意味がない」
「ではシュラ様にとっても」
「その通りだ。最早意味はない」
 サガは言うのだった。
「闘えば双方決着がつかないまま」
「つかないまま?」
「千日間戦争になる」
 そしてこの言葉を出すのだった。
「実力が伯仲する者同士だからなるその戦争にな」
「それになるというのですか」
「これ以上のここでの闘いは」
「そういうことだ。だからこそベールは今退いた」
 サガは全てがわかっているのだった。
「ここでな」
「左様でしたか」
「それで」
 彼等もそれを聞いて今わかったのだった。何故闘いがここで終わったのかを。
「ではシュラ様もまた」
「ここは」
「動くことはない」
 サガは全てを呼んでいた。
「決してな」
「そうですね。それではこの闘いは」
「これで」
 終わりだというのだった。
「しかし。それでもまた互いに」
「睨み合っているとは」
 それはまだだった。シュラもジークもまだお互いを見据えそのうえで対峙していた。それはまだ続けられていたのであった。
 そしてその中で。シュラはジークに対して告げた。
「ベールよ」
「うむ」
「次だ」
 シュラの言葉は一言だった。
「次に決着をつける」
「それは俺も同じこと」
 そしてジークもまたそれに言葉を返してきたのだった。
「また会おうぞ」
「そしてその時こそ」
「決着をつける」
 今度はジークが言うのだった。
「それでよいな」
「では。俺もまた」
 シュラはその手刀を収めたのだった。
「これで退こう」
「わかった。ではな」
 こうしてジークは去り闘いは終わった。聖闘士達はシュラの下に集まる。そしてまずサガが闘いを終えたシュラに対して声をかけるのだった。
「次か」
「そうだ。次だ」
 シュラはサガの今の言葉に頷いた。
「次であの男を倒す」
「そうか。ならばだ」
 サガは今のシュラの言葉を受けてまた言ってきた
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