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STARDUST唐eLAMEHAZE
第二部 WONDERING DESTINY
エピローグ 〜Stairway to Eternal〜
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ーツを着た少年が
ペルシャ絨毯の上でジタバタと藻掻いていた。 
「お、お兄様! 押してはなりませんと申したでしょうッ!」
「だ、だって、DIOサマの声よく聞こえないんだもん!」
 メダリオンの意匠の上でドレスを揺らしながら起きあがった金髪の少女が、
合わせ鏡のような風貌の少年を窘める。
 少年の方もその青い瞳に涙の粒を浮かべながら反論を試みる。
 一見微笑ましい光景だが、覗いているのを(DIOを除く)
誰にも覚られなかった事実から、
この二人もまた尋常成らざる遣い手で在るコトが視て取れる。
 そこに。 
「貴様等……」
 両腕、脚部を剥き出しにしたラバーウェアの男が、
己の不覚も相俟って空間を剥るような途轍もない威圧感と共に
同じ髪と瞳を携えた紅世の双児、ソラトとティリエルに迫る。
「ひっ……!」
「……ッ!」
 スーツの少年が細い悲鳴を上げて妹に縋り付くと同時に、
ドレスの少女は慄然としつつも兄を抱き寄せ気丈に男を睨み返した。
“亜空の瘴気” ヴァニラ・アイス
 基本寡黙で慎み深い男だが、一度キレると何をしでかすか
解らない危うさも同時に併せ持つ。
 ましてやソレが絶対的な忠誠を誓う主への非礼ならば尚更のコトだった。
 しかし。
「……何をしとるんじゃ? 貴様等」
 険難な怒りを燃やす美丈夫の前に、
いつのまにか来ていたエンヤが片手を挙げ気炎を制する。
 ただそれだけの仕草で傑出した最強のスタンド使いは私憤を諫め、
遠間に位置するヘカテーも双眸を瞠った。
「あ、あの、お茶のお時間なのですが、
エンヤ姉サマが戻ってらっしゃらないので心配になってしまい」
「ボ、ボクも手伝ったんだよ。でも、早くしないと冷めちゃうから」
 無垢な表情でそう語る紅世の双子に、
麗女は片膝を曲げ両手を腰の位置で組みながら端然と告げる。
「今日は軍議が長引くと申したであろう。
貴様等だけで勝手に始めれば良かろうが」
「でも……」
「うん……」
 その返答に、顔を見合わせながら声を先細らせる兄と妹に、
「えぇい、解った、しようのない奴等め。そこで待っておれ。
どのみちもう終わりかけておった所じゃ」
 麗女は似合わない仕草で緩やかなウェーブのかかった髪をヴェールごと掻き毟り
据えられた本革のソファーへ二人を促した。
 ソラトとティリエルは花が咲くような笑顔を同時に浮かべ、
傍に佇むヴァニラ・アイスの前を通り過ぎる。 
 遠間に立つヘカテーも、彼女の意外な一面に呼気を呑んだ。
 そこに。
「フ、フフフフフフフ、ハハハハハハハハハ」
 耳慣れない、若い男の声が到来した。
 ソラトとティリエルが向けられたソファーの、真向かいに座っていた人物。
 肘掛けに背をもたれ、十字架の装飾が付いた幅の広い

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