機動戦艦ナデシコ
1454話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
し……それでも、いざという時にネルガルのトップがその場にいないというのは大きいのだろう。
ただまぁ、アカツキがここにいるのはそれなりに理由があるのも当然な訳で……簡単に言えば、俺がここにいる以上、火星から地球に転移するのも難しくないとか。そういう理由で。
「落ち着け。お前が地球から火星に来る時も一瞬だっただろ。それと同じく、火星から地球に戻るのも一瞬だ。白鳥、お前はどうする?」
「自分も木連に帰る必要があるでしょう。賊軍が動いたという事は、クリムゾングループに合流しただろう草壁も動いたと見て間違いないでしょうし」
その言葉に、改めて視線を映像スクリーンへと向ける。
「木連の戦力が動いている形跡はあるか?」
『いえ。確認されている戦力は、賊軍の物だけです。ただし、向こうには以前アクセル代表が鹵獲した相転移エンジン搭載艦と、エステバリスがかなりの数用意されています』
「へぇ」
意外そうな声が出てしまったのは、当然だろう。
元々この世界では遺伝子操作やナノマシンの類はそれなりに強い忌避感が持たれていた。
SEED世界のブルーコスモス程ではないにしろ、だ。
まぁ、ナノマシンの投与には副作用がある以上しかたないんだろうが……
自分達がピンチになれば、忌避感云々よりも有効な戦力を欲したといったところか。
「そうなると、討伐軍はちょっと不味いか?」
「……そうだね」
苦い表情のアカツキ。
ちょっと不味い程度ではないといったところか。
一応地球にはこちらの戦力として精霊の卵がいるが、幾らこの世界の住人より強いと言っても、シャドウミラーの実働班程じゃない。
まだ一流止まりで、超一流のレベルには届いてはいない。
だからこそ、質で量を覆す事が出来るかと言われれば……答えは否となるだろう。
「分かった、レモン。ヤンマとカトンボをそれぞれ準備してくれ。ファブニール込みでな」
「あら、出るの?」
「ああ。向こうが最後の悪あがきをしてきたんだから、それを覆してしまえばそれでこの内乱も終わりだろ」
こうして、半ば済し崩し的に最後の戦い……と思われる戦いへと突入するのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ