機動戦艦ナデシコ
1454話
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す。
まぁ、今回の件で大きな役割を果たしたのはラピス、ルリ、長谷川の3人だしな。
「ったく、何だって私がこんな場所に出てくる必要があるんだよ」
ラピスとの会話の裏でポツリと呟く長谷川。
本人は口の中だけで呟いているつもりだったのだろうが、俺には聞こえてるぞ。
「システムを設置、という事は……具体的にはどのような?」
「電波にハッキングのカウンタープログラムも流しているから、向こうの被害は大きいと思うわ」
「それは、具体的にどのような?」
「そうね、使用しているコンピュータの情報を抜き出したり、場合によってはコンピュータが動かなくなったりするでしょうね」
「……その、それは大丈夫なんですか? 対象が草壁一派だけならともかく、こちらにも被害が来るような事は……」
まぁ、コンピュータの類が動かなくなると聞かされれば、それに対して怖くなっても当然か。
「大丈夫。ただ、そっちで使うコンピュータに特定のプログラムをインストールする必要があるわ」
「……それは仕方ないでしょうね」
若干不満そうな様子だったが、それを使わなければハッキングされる……どころか、下手をすれば自分達のコンピュータに被害が出る恐れがあるのだから、対策ソフトをインストールせざるを得ないだろう。
「ああ、それと注意点だけど、インストールしたソフトはコピーしようとするなよ。そうしようとした場合、コンピュータの中身が全部消えるからな」
レモンと白鳥の話に長谷川が言葉を挟む。
今回のソフト開発には当然長谷川も関わっている為に、それを理解しているのだろう。
……関わっていたっていうか、思い切り中心人物だったらしいが。
そんな長谷川が仕込んだトラップ……どう考えても、まともではないだろう。
悪辣、悪質、凶悪、狂暴……そんな言葉が似合いそうなトラップになってると思って間違いない。
いや、コンピュータの中身が消えるだけで十分悪質だけど。
「……アクセル、今何か妙な事を考えなかったか?」
「まさか。そんな訳ないだろ」
ジト目を向けてくる長谷川にそう返す。
危ない、危ない。相変わらず俺の知り合いの女は揃いも揃って鋭い勘を持っている。
長ネギを持って迫ってこないだけマシだろうけど。
未だに俺を疑惑の目で見ていた長谷川だったが、やがて説明へと戻っていく。
「とにかく、だ。その草壁って奴の事を考えると、木連にまだ伝手があるのは確実なんだろう?」
そんな長谷川の言葉に、白鳥は頷きを返す。
「はい。こう言ってはなんですが、草壁は木連の中でも強い影響力を持っていました。それでも自分達だけで逃げたという事で大分影響力は減りましたが、完全にという訳にはいきません」
苦々しげに呟くのは、まだ
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