クォータージャンプ
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シリルside
前に集合した両チームのプレイヤー。うちからは藍色の髪をツインテールにしている美少女。そして相手からはセミロングの髪と頭に猫耳をつけている水着のような衣装の上からマントを羽織っている女性。両チームともジャンプ系の競技ということで、比較的適していそうな、身が軽い二人を選出したというところだろうか。
『それではゲームの説明に入る前に・・・サブの皆さんはこちらから一人一つずつボールを引いてください』
そう言うと、俺たちの目の前に魔法陣が現れてその中央から中くらいの箱が出現する。その上部には手が入るくらいの穴が開いていることから、ここからボールを引き抜くことができるのだと判断できる。
「俺から引いていい?」
「「「どうぞ」」」
相手側にも似たような箱が出ているので、各チーム目の前の箱からそれぞれ引くのだと考え、レオンたちの許可を得てからボールを取り出す。
「あれ?何も書いてない」
引いてみた赤いボールを見るが、何も書いていないように見える。小さく書いてあるのかと思い見落とさないように回しながら見てみるが、何も書いてあるようには見えないんだけど・・・
「ん?こっちも何も書いてないぞ?」
続いて引いたレオンも自分のボールを見ながらそう言葉を漏らす。俺も彼と見比べようと思い歩み寄ると、一つだけ大きな違いがあることに気付いた。
「あれ?色が違うね」
俺のは赤いボールだったのに、レオンが持っているのは青いボールだ。その後に引いたシェリアとソフィアのボールも見てみると二人はレオンと同じ青いボールを持っている。
「シリル仲間外れじゃん!!」
「そんなこと言うな!!」
何か文字が書いてあるのではなく、ボールのカラーが何かしらの意味を持っていたらしい。その中で、一人だけ違う色のボールを引いてしまっていたため、ソフィアからそんなことを言われて睨み付ける。
『サブの方の役割が決定いたしました!!これよりフィールドの準備を行いますので、もうしばらくお待ちください』
一回戦同様体が宙に浮くのかと心の準備をしていると、今度はその予想を裏切って目の前にステージが作られていき、ちょっとだけガッカリ。あの浮いてる感じ、好きだったから、もう一度味わいたかったなぁ・・・
「なんだ?このフィールド」
一人残念そうにしていると、目の前に現れた競技場を見て氷の神が訝しげな表情を浮かべる。その声を聞いて前を向くと、中央に五メートル四方程度の大きさのステージと、それを囲むように四つの離れ島のようなステージが作られている。後ろを振り向いて見ると全く同じものがリオンさんたちの方にも作られており、ますます思考が追い付かなくなっていく。
「あれ?ウェンディは?」
「ミリアーナさん
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