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平成ライダーの世界
第八章
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さに一見すると完璧な人間ですが井上敏樹特有の癖の強いキャラクターでした。その素顔は権力志向が強く貪欲であり目的の為には手段を選びません。城戸に見せた素顔は剥き出しの闘争心が見られるものでした。人間は皆ライダーといいますが彼は悪い意味で人間でした。謀略家であり権力志向の塊でした。その更なるものを手に入れる為にそれで戦っていました。そうした意味では佐野と同じなのですが佐野とは決定的な意味で違います。覚悟が違うのです。
 そしてその為に城戸や秋山を他のライダー達を巻き込んで倒そうとします。その時殆どのライダーを引き入れていますがここで述べさせてもらうとです。
 浅倉や後述の霧島美穂の様な人物は絶対に他人にはつかないでしょうし北岡、芝浦、須藤等は何時裏切るかわかりません。佐野もです。オーディンはそもそもそうした存在ではありませんしリュウガもです。東條は問題外でしょう。従って高見沢といえど龍騎の世界では覇権を策謀やカリスマだけで握ることは非常に困難だと思われます。まず浅倉はそうした策謀やカリスマが通用する世界に生きていません。彼は完全な野獣だからです。
 高見沢に話を戻しますと彼は確かに卑劣で貪欲ですがルールは守っています。つまり人間のルールの中で卑劣で残忍なのです。知能犯とも言えますがそれでも人間です。人間から逸脱してしまっている浅倉やサイコになっている東條とはそこが違います。必要だからこそ悪を、人の世での悪を為す存在なのです。
 この人のルールですが霧島も同じです。彼女ははじめての女性ライダーであり非常に注目されています。仮面ライダーファムはその姿や戦闘スタイルも非常に美しく映画版において非常に目を引く存在でした。
 その彼女は可憐な容姿とは裏腹に結婚詐欺師でした。しかしそれは浅倉により殺された姉を救う為のお金を手に入れる為でした。そしてその為に仮面ライダーにもなります。彼女は姉の為に悪をしていました。
 そこには覚悟もあり何があっても姉を救いたいと考えていました。しかしそこで城戸と会いその心を知り自分のことを振り返ります。自分のやっていることは間違っている、姉を救う為とはいえ、と考えるようになっていきます。彼女はリュウガにより倒されてしまいますがそれでもそうしたものを見せた、人間としての悪を為すに至る追い詰められたものと反省を描いたキャラでした。彼女もまた平成ライダーを考えるうえで重要なキャラクターでした。
 この世界にはリュウガもいます。彼の場合は城戸の正反対の心を持つミラーワールドに巣食う者でした。ある意味において城戸と同じです。しかし根本によって違います。城戸の様な清廉な人間が裏返しになればどうなるか、そして城戸も一歩間違えればそうした存在になるということでしょう。オーディンが神崎の代理であるならばリュウガは城戸、人間の暗黒面、そしてミラーワ
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