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平成ライダーの世界
第七章
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 城戸は彼に非常に影響を受けましたし秋山も彼を見てから心に確かなものができていきました。最後にはサバイブのカードも譲り受けています。こうして中盤を盛り立てていましたが城戸を守って死んでしまいました。彼は城戸達に多くのことを残して去った人でした。ライダーとは何か、だけでなく人間とは何か、さえ考えさせられるキャラクターでした。
 その時彼はかえって安堵していました。自分の占いがやっと外れた、と呟いていました。そのうえで安らかな顔で去っていきました。このことは非常に印象的でした。
 この手塚とは別に芝浦淳、仮面ライダーガイがいます。大金持ちの家の御曹司でゲームマニア、その性格は傲岸不遜で策謀家であります。とにかく嫌な奴として登場していて井上敏樹的なキャラクターとして彼もまたストーリーを動かしました。丁度序盤から中盤に入る辺りです。
 彼はライダーバトルもゲームと考えていました。人と人の戦いをゲームと考えるその考えが正しいか正しくないかは別としまして彼の様な考えもまた存在しているのが龍騎の世界でありまた人間の世界でしょう。彼はライダーバトルについてあまり深い考えは持っていません。現実世界でも野心家でありますがライダーバトルでも大して変わっていません。ただありのまま策謀を巡らし上を目指す人間です。そして全てをゲームと考えています。
 その彼ですが他人を見下す性格の為浅倉という野獣に手を出してしまいました。そのうえで倒されたのは自業自得と言うべきでしょうか。こうした人間の陥りやすい結末として描かれたと思います。
 このライダーバトルですがやがてこのことに気付き疑問を感じていく人も出て来ました。清明院大学教授であるオルタナティブこと香川英行にその学生であったオルタナティブゼロこと仲村創です。東條悟については後述とさせてもらいます。
 香川は後半、丁度ストーリーの第三クールの場面で出て来ましたがその頭脳を活用して自分からライダーとなったかなり独特な立場にある人物でした。ただ頭脳があるだけでなく正義感もありモンスターによる被害をなくす為にミラーワールドの謎を突き止めようとしています。人を助ける為に動き仲村もそれに協力しています。
 彼はそうした意味で城戸に近い正義ですが彼よりも強い芯がありました。それは犠牲も止むを得ない、という考えです。この考えはウルトラマン等円谷の特撮において非常に強く出ています。香川はそうした立場のキャラクターです。その為に時として反感を持たれやすい一面もありました。城戸もそれに怯んだような場面もありました。しかし彼の本質は家庭を大事にする良心的な人物でありそれが彼を形成していました。
 ある一面においては英雄的でしたが人間的でもあります。ここで言う人間的とはいい意味においてです。そのことは非常にいいことです。
 しかしそれが間違ってい
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