36話 暴走 3.10
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」
大艦隊の中で佇む大戦艦。旗艦の相応しい存在感だった。
ハマーンが操るキュベレイは連邦艦艇から出てくるジムVらをモグラ叩きの様に撃ち落としていた。後続で続くギラ・ドーガ部隊も同様だった。
「もう少しだな」
ハマーンは息を切らしていた。ラルの艦隊を進軍させるためにかなりの速度で無理やり連邦を攻撃していた。攻撃の仕方がただの嫌がらせのようなものなので戦力を削るものでなかった。危惧することは態勢を立て直されたらば戦力で押しつぶされるということだった。
「物凄く非効率な戦闘だが致し方ない。しかしながら・・・」
ハマーンもドゴス・ギアを目視で確認できていた。
「ここまで来たのだ。アレを落とす事だけに全力を尽くす」
ハマーンは部隊をまとめてドゴス・ギアへ通ずる道を少しずつ開けていった。
ガトーはハマーンとは逆側で同様に行軍していた。
ガトーはハマーンとは違い、ノイエ・ジールの圧倒的な火力で戦艦らを悉く撃沈させていった。
アレキサンドリア級、マゼラン級、バーミンガム級などクローアームとビームサーベルらで切断し、破壊させていった。次で何十隻目かはもう記憶にない。
「はあ、はあ・・・次!」
ガトーは気迫に満ちていた。傍にいたケリィ、カリウスも高揚していた。
「少佐!こんな戦に参加できて感無量です」
「フッ・・・ガトーに付いてきて運が良かったな。生きてこのような大戦の先陣に立てるのだからな」
ガトーは部下らの言に微笑し、士気をさらに高揚させた。
「さあ、我らの戦を連邦にみせてやるのだ。目標はあの巨大戦艦だ」
ノイエ・ジールが指し示す方向にドゴス・ギアが映っていた。
「さて行こうか」
ガトー部隊も一路ドゴス・ギアへ進んでいった。
* ドゴス・ギア
バスクは包囲網の完成をジャミトフに報告した。ジャミトフは満足そうにしていた。
「では早速駆逐しろ」
ジャミトフは冷徹にバスクに命じた。
「はっ、本艦はこれより微速後退致します。その後かの部隊を奴らの後方より折りたたむの様にして殲滅致します」
「上等だ」
バスクは手を上にやり、下へ振り下ろす。
「ファイアー!」
その掛け声でネオジオンの別動隊は砲撃の嵐に晒された。
* エンドラ級 ランバ・ラル
ラルの艦艇は砲弾の嵐のど真ん中にあった。しかしながらラルを守るように艦艇が方錐陣形取り、ドゴス・ギアへ向かっていた。ラルは攻撃の振動に耐えながらも船を操っていた。ハモンも席にしがみつきながらもオペレーターとして状況把握に努めていた。
「あなた!損傷率が15%超えたわ。たった3分でよ!」
「わかってる!あと少しなんだ・・・」
ラルの艦艇の外側から華々し
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