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逆襲のアムロ
36話 暴走 3.10
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いてくるジオン製の機体<ギラ・ズール>に乗るバーナード・ワイズマンより通信が入った。

「我々はサイクロプス隊です。ある方の親衛隊として貴方達と会わせるため、その方を護衛して参りました」

ある方という言葉に4人は引っかかったが、アムロがその方が懐かしくそして知った感覚で眉を潜めた。
この時代のシャアは今宇宙。ララァはそのシャアはシャアではないと言っていた。アムロが知るシャアが別にいてそれは乱れに乱れた精神状態で危険だということも言っていた。

アムロら4人の目の前に赤いモビルスーツが舞い降りた。サザビーに似たような造りだったが騎士道を重んじた様な造りでとてもシャープだった。それは後でシナンジュというモビルスーツだと知った。

その赤いモビルスーツのパイロットがアムロに話し掛けた。

「・・・久しぶりだな。アムロ」

「シャアか!」

アムロは緊張を全開にした。そのプレッシャーにシャアは言葉で制した。

「何を含まれたか知らないが戦意はない。その緊張を解いて欲しい」

アムロは警戒しながらも臨戦態勢を解いた。シャアは頷く。

「さてと・・・あのアクシズから今に至るまで、私の心はこの8年間でブラッシュアップされたとでも言っておこう。あの時の私は打倒アムロとララァへの執着。それは己の未熟さにあったことも。そこで私はある可能性をこの世界で模索することにした」

「可能性?」

「サイコフレームを利用した人類の革新だ。私は敗北者だ。進化の過程で古来より問題を突破して育っていく。その為には常に問題を提起していかなければならないと考えたのだ」

アムロはシャアが話す意味が良く分からなかった。シャアは話をここで止めることにした。

「後はハヤトらと合流してから話そう」

シャアがそう言うと上空にはハヤトらの艦艇がこちらに近付いてくるのをアムロは見た。
それと同時にキースからの連絡がコウに入って来た。

「お〜い。コウ〜」

「キース生きていたのか!」

キースが乗っていた機体はZUでなくギラ・ズールだった。
それにコウが驚いた。

「キース?ZUはどうしたんだ」

「ああ、アレはガス欠になってね。サイクロプス隊に助けられ、この機体を借りたんだ」

コウとキースは話し合っていた。カミーユは静観し、アムロは突然の好敵手の登場に頭が追いつかなかった。







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