36話 暴走 3.10
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く。あのサイコフィールドを大解放というべきかあの物質分解侵食を一撃で突破した意思力。彼女もあの消失した2人と同じく人外の領域へと変化を遂げたとでもいうのか。
「考えるにも時間が無さすぎる。ただ途方にくれるだけだ」
アムロはこの場は諦めることにした。するとラー・アイムのシモンから連絡が入って来た。ラー・アイムが生きていたことにアムロとカミーユは驚きと安堵を感じた。半ば諦めていた。
「ジジ・・・アムロ中佐、カミーユ大尉・・・無事ですか?」
戦闘直後とあってミノフスキー粒子の濃さに通信が若干乱れていた。カミーユがその通信を受けた。
「シモンさん、こちらカミーユです。生存はアムロ中佐、コウ、ユウ大尉の4名でキースが不明です」
「・・・了解しました。当艦はほぼ墜落気味の着陸により航行不能に陥っております。ハヤト氏の艦隊が合流して頂いて只今回収収容作業中です。あと小一時間でそちらにも行けます。待機でお願いします」
「了解です」
カミーユが単独でやり取りをして通信を終え、その情報を4人で共有した。
「待ちですね」
コウがそう言うと、4人とも気が抜けたようにリラックスした。
取りあえずは地球での一連の騒動は片が付いた形となった。4人が何かした訳ではない。全てが外的要因で事が進んでいった。
ビストの贈り物から議会開催でのティターンズ思想の議決に向かうと思いきや自ら撒いた種によるゲリラ攻撃とサイコアプサラスの謎の襲撃。結果、連邦議会の崩壊とティターンズの首脳らの殉職。そこからサイコミュの暴走によりアムロらが瀬戸際まで追いやられた直後のララァの一閃。
世界の動向は政治的思想レベルから別のステージに上がっていったとアムロは考察した。
「・・・これからの問題の中心はあの現象なのか」
簡単な解決方法は皆がサイコミュを捨てれば良い。一度便利なものを体感した人類は文明の利器を中々手放すのは困難だった。
ならばあの力に対抗することを考えなければならない。
それは力とのぶつかり合いで逆に酷い状況になるのではと考えもした。
カミーユも同じ考えだったようでアムロに話し掛けてきた。
「中佐。まるで際限がありません。今ならばコリニーの締め付けたい理由がわからなくもないですね」
「それは言ってはならないぞカミーユ。思想の締め付けは多くのフラストレーションを生む。自由化こそが多くの可能性を活かすことができる」
「知ってますが、進化していく技術の成れの果てがアレでは地球圏が維持できるのかどうか・・・」
すると4人とも索敵モニターに数機の反応を示し、どれも友軍のサインであることに気が付いた。しかしモニターで目視する限りには明らかにジオン仕様の機体なことに物凄く違和感を感じた。
近づ
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