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Muv-Luv Alternative 士魂の征く道
朔月
序章
第四九話 復活の剣鬼
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前後に別れ飛ぶ。
蒼の瑞鶴とは雲泥の差だが、連続しつつも複雑な三次元機動―――むしろその機動は最新鋭であるはずのEF-2000よりも細かい。
必要最小限でさらに柔軟な挙動―――まるで柔術のそれに若干似た雰囲気だ。
『や、やった……!』
『後ろだ!』
次の敵へと標的を移す紅の瑞鶴、しかしその背後――――先ほど胴体に120mm砲を食らった要撃級が後ろ半分を失いつつも紅の瑞鶴に殴りかかった。
ダダダダ――――っ!!!
連続した発射音とマズルフラッシュ。突撃砲の斉射が前半分しかない要撃級に突き刺さり絶命させた。
『敵の生命力を侮るな、シミュレーターは所詮模造。奴らの死骸一つ油断するな!』
『は、はい!!』
両脇から突撃砲の銃口を除かせた蒼の瑞鶴。背部兵装担架に装備された突撃砲をにより清十郎を救った蒼の瑞鶴。
経験の差が妙実に現れた形だった。
『此方ツェルベルス第二中隊、ロート1.ゲルハルト・ララーシュタインである。貴官等の救援、感謝する。』
真紅の
EF-2000
(
ユーロファイター
)
が並び立つ。兵装担架から突撃砲を再び取り出すと突進してくる戦車級に向け共に砲弾の斉射をプレゼントする。
『アサルト1、タダアキ・イカルガだ。約15分後には国連軍の救援が到着する、それまで持ちこたえるぞ。』
『了解したのである。しかし、我が隊は装備がすでに心もとない、特に砲兵の消耗が激しい。』
『少ないが補給物資を手配してある―――おっと噂をすれば何とやらだ。』
『む……!』
長刀を左右で異なる向きで装備した純白の機体―――瑞鶴タイプCがその白い装甲を返り血に塗れさせて接近していた。
其のすぐ後方には補給コンテナを所持した同じく白い機体。その背中には通常の突撃砲に加えて、戦術機の全長に匹敵する大筒――――MK-57ラインメイタルが装備されていた。
『補給物資を持ってきました。補給中の機体の穴は私たちが埋めます。』
『感謝する。ローテ12お前から補給を行え。』
『ローテ12了解。』
地面に補給コンテナを設置し終えると補給に着いたEF-2000と入れ替わる。今井の駆る白い瑞鶴の背の兵装担架が稼働―――MK-57ラインメイタルを構える。
『その装備、扱うのは今回が初めてらしいが大丈夫か?』
『重機関銃とはいえ、使い方は分隊支援火器に近い―――なら使い方はこう!!』
白の瑞鶴が大地を踏みしめる。そしてラインメイタルが火を噴く。
このMk-57は性質的には連射できるスナイパーライフルだ。戦車の大砲などの榴弾のような使い方は出来ない。
故に、87式支援突撃砲の威力・弾数・連射力強化版と見るのが正しい。なら、戦車級には薙ぎ払うように。要撃級・突
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