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Muv-Luv Alternative 士魂の征く道
朔月
序章
第四九話 復活の剣鬼
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としてこの船の部隊に合流した際のツェルベルスの少女衛士とのやり取りを見れば、清十郎が恋心を持っているのは余りに分かりやす過ぎた。

 惚れた女を己が手で守りたい、その気持ち分からぬハズが無い。己も全く同じなのだから。
 ならば同じ男児として汲んでやらねば男が廃る。

「そう言う訳だ甲斐。」
『分かった、智恵久しぶりに二人で組もうか。』

『仕方ないわね。』

 馬鹿な男と、それを認めるバカな男たち。それに苦笑しつつポジション変更を受け入れる少女は苦笑するのだった。





 戦術機数個大隊を運用可能な巨大な艦体。その一つの町として機能出来る艦体のスクリューが回転数を上げ海原を割りながら速度を上げる。

 その甲板、昇降エレベーターが駆動し格納されていた鋼鉄が姿を現した。
 F-4J改・瑞鶴が4機、その色違いの鋼鉄が灰色の甲板にコントラストを刻み付ける。

 先頭に立つ異様な戦術機、両腕に無理やりブレードマウントを装着したその機体は腕にギロチンを縫い付けたような印象を与える。

 その蒼い鋼、F-4J改・瑞鶴タイプRの瞳に光が宿る。両足を固定していた下駄のようなカタパルト台にけん引装置のアレスティングフックが連結された。

 腰を落とす蒼の機体の背後で甲板がせり上がり戦術機の大出力バーナーから後方の機体を保護するジェット・プラストディレクターとなる。


『艦体、戦術機発進速度に到達。アサルト小隊各機は発進どうぞ。』
『了解、アサルト1斑鳩忠亮出るぞ!』

 ロケットスタート、忠亮の体に強烈なGが掛かる。電磁カタパルトから砲弾のように蒼い鋼が虚空へと撃ち出された。







『ふんぬぅう!!!』

 怒涛の気迫を伴って斧槍が乱舞する。その一撃ごとに突撃級・要塞級が千切れ跳び無意味な肉塊へと変じていく。
 その殺戮の嵐を巻き超す真紅の鋼――――紅色のパーソナルカラーに塗装されたEF-2000の姿が其処にあった。

『ほら!お前たちもっと腰を入れろ。もうじき踊り子の皆さまが応援に来てくださるのだ。無様を見せられんぞ。』

 部下を叱咤激励する女性衛士の刈るEF-2000こちらは通常カラーの機体、しかし通常機ではありえぬ精度でBETAを蜂の巣にしていく。

『各機奮起せよ、ここが正念場である!』
『『『『『『『了解』』』』』』

 紅のEF-2000を駆る音速の男爵こと、ゲルハルト・ララーシュタインの号令に部隊の応答が通信回線に響き渡る。

『せっかく清十郎にまた会えたのにかっこ悪いところは見せられないわ!』
『ええ、そうですわね。せっかくかの国の国産機を目に出来たというのに、真壁少尉とはまだ語らう時間がありませんでしたもの。』

『………いや、それ
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