機動戦艦ナデシコ
1453話
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とって致命的だろう。
「ふーん……ま、それなら別にいいんだけどよ」
『おい、ウリバタケ! そろそろいいのか!』
プロスペクターとのやり取りで放っておかれたリョーコが不満そうに叫ぶ。
「ああ! もういい! リョーコちゃんもヒカルちゃんもありがとな!」
そう叫んで手を振るウリバタケに、2機のエステバリスはそれぞれ距離を取る。
そしてエステバリスから降りてくると、こっちへと近づいてくる。
「で、どうだった? 使い勝手が悪いとかなかったか?」
早速ヒカルの方へと向かって突撃していくウリバタケ。……さっきのプロスペクターと大差ない感じに思えるのは、俺の気のせいって訳じゃないだろう。
「え? うーん、そうね。まだ実戦で使った訳じゃないから何とも言えないけど、やっぱり近接戦闘でしか使えないってのはちょっと残念かな。私はそこの恋する暴走乙女のフォローとかしないといけないから、出来ればラピットライフルでもディストーションフィールドを無効化出来るといいんだけど」
「おいこらヒカル。誰が何だって?」
ヒカルの声が聞こえていたのだろう。リョーコがジロリといった感じでヒカルを睨み付ける。
うんまぁ、この2人は相変わらずだな。
仲がいいようで悪く、悪いようでいいって言うか……
まぁ、この辺は俺がナデシコに乗っていた時もいつもこうだったから、懐かしいと言えるかもしれないけど。
「アクセル……えっと、その、元気にしてたか?」
ヒカルに絡むのを止めたリョーコが、こっちに近づきながらそう声を掛けてくる。
ヒカルの方はウリバタケと色々話し合っているみたいだから、暇になったんだろう。
「ああ、元気だったぞ。そっちは相変わらず面白そうな日々を送ってるみたいだな」
「……別にそんな訳じゃねえんだけど……」
ヒカルとのやり取りをからかうと、不満そうにしながらそう告げてくる。
それでいて頬が赤いのは、やっぱりエステバリスを多少なりとも動かしたからか。
リョーコと何でもない世間話をしながら、そう思うのだった。
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