暁 〜小説投稿サイト〜
平成ライダーの世界
第二章
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 五代はそれでも戦わなければなりませんでした。そしてそのうえでン=ダグバ=ゼバとの戦いに向かおうとしていました。五代が悩むそれとは対象的にン=ダグバ=ゼバは同族であるグロンギを殺戮しそのうえでクウガとの戦いを楽しみにしていました。それは戦い、殺戮することを期待してです。望まぬ戦いとそれと共に人でなくなってしまうことを恐れ悩んでいる五代とは対象的でした。
 五代は最後の戦いの前にこれまで自分に温かくしてくれた人達に会いそのうえで一条刑事にもしもの時を託し最後の戦いに向かいました。一歩間違えればン=ダグバ=ゼバと同じになってしまう危険を承知してです。
 そのうえで最終決戦となりましたがここで人とは何かを見せることになったと思います。望まぬ戦いをしながら心の痛みを感じながら闘う五代と他者を傷つけ殺めることに快楽を見出しているン=ダグバ=ゼバ。両者の闘いは人の心を持つ者と持たない者の闘いでありました。仮面ライダーブラックの配色での戦いであり同族同士の闘いでもありましたがその果てにあったものは五代雄介の人間としての心があったのではないでしょうか。
 僕は五代にもう一度戦場に向かわせていますが実はここには僕なりのライダーへの考えがあります。それは後述です。戦いから解放されて本来のあるべき姿に戻った五代ですがそれでもです。彼はその優しく美しい心故にです。人々の為、そして人間としてスサノオと戦わなくてはいけない運命の中にいるのでしょう。
 アギトではまず黒衣の青年と白衣の青年の対立がありました。この両者はアギトプロデューサーの白倉伸一郎氏によりますとグノーシス主義からきた考えで黒衣の青年が造物主であり白衣の青年は救世主だそうです。人をそのままの姿で愛する黒衣の青年と人が変わっていくのを認める白衣の青年の対立があります。
 まず僕はクウガとアギトはテレビ版は同じ時空列にあると考えていることを述べさせて頂きます。アギトはクウガの話から一年後がスタートになっていますがクウガ最終回での時空列と矛盾があります。
 おそらくアギトの世界こそが昭和ライダーから連綿と続く世界であります。そしてテレビで放送されたクウガとアギト第一話で触れられたクウガは同じ展開を辿りながらもパラレルワールドになっていたと思います。アギトでのクウガは一年早い展開だったのです。そうしたことになっていたのではないでしょうか。
 話を戻しますと白衣の青年は過去の黒衣の青年との戦いの後で最後の力を売り絞ってそのうえでアギト、人の進化の可能性を人々に託しました。これがアギトの話を大きく動かすことになります。
 津上翔一がまずその白衣の青年の行動に巻き込まれます。所謂あかつき号事件です。彼はその中でアギトとなります。彼は仮面ライダーになったのです。
 そのうえでアギトの因子を持つ者達を狙うアンノウンと戦っ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ