173部分:第二十三話 セブンセンシズその三
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第二十三話 セブンセンシズその三
「それだけではな」
「では。どうするのだ?」
「知れたこと。我等は四人」
フォルスも構えていた。その背にある烏賊の足から無数の武器が出ている。そしてそれは生き物のように蠢いていたのであった。
「四人の力を全て合わせて貴様を倒す」
「そう来るのか」
「本来は一人で向かうところだ」
バルボがまた彼に告げた。
「だが。貴様は黄金聖闘士の中でも際立って強大な小宇宙を持っている」
「俺達は勝利する義務がある」
レオも言う。
「その為には。四人でかかろうともだ」
「恥ではないわ」
リベカの声はここでも必死のものであった。
「決して。勝利の為には」
「確かにな」
サガもそれは否定しなかった。
「勝利の為にはだ。ならばだ」
「行くぞ」
フォルスが構えに入った。
「我等四人の力今ここで」
「受けるがいい」
フォルスとバルボが言った。そして最初に技を繰り出したのはバルボだった。
「受けろ、このアミィのバルボの拳」
「来たか」
「エトナヘル!」
右手の拳に炎を帯びさせそれでサガを下から上に吹き飛ばした。サガはそれを受けた高々と天高く舞った。
「なっ、これは」
「俺の力を甘く見るな」
バルボは技を繰り出したうえで言った。
「このバルボ、狂闘士の中でも屈指の力の持ち主だ」
「そのようだな」
「そして火は我等火の軍団の証」
このことも彼に告げる。
「その二つを浴びて。死ねジェミニ!」
「次は俺だ!」
次に来たのはレオだった。
「俺達はアーレス様に絶対の忠誠を誓う者」
「我等と同じか」
「だが。違う」
サガの言葉にこう返してきた。
「違うのは。俺達は何があっても勝利を目指すということだ」
「何があろうともか」
「例えこの首が飛ぼうとも」
言いながら構える。空中において。
「敵を倒しアーレス様の為に勝利を収める!それを今見せよう!」
「来たか」
「デッドヒートボム!」
彼は上から下に蹴りを落とした。踵落としの要領だった。それも受けたサガは今度は地面に叩き付けられようとなった。だがサガは空中で一回転しそのダメージを和らげようとする。しかしここでリベカが来て彼にその鋭い二つの爪を剥くのだった。
「このオセは恐怖の魔神と言われているわ」
「恐怖のか」
「そうよ。その力だけでなく」
彼女は言う。その爪を見せながら。
「相手に恐怖を与えその身体を腐らせるこの爪で」
「爪か、その爪でか」
「そうよ。ジェミニよ、この爪を受けて死になさい!」
それぞれ右斜め上、左斜め上から一直線に爪を振り下ろして叫んだ。
「ホラーポイズンクロウ!」
「むっ!」
サガは咄嗟にその爪を右手に小宇宙で作った盾を出しそれで防いだ。鋭い金
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