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ドリトル先生の名監督
第四幕その八
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出来ないからね」
「まず落ち着くことだね」
「それからだよね」
「先生はいつもティータイムにはお茶だし」
「それだけ落ち着かないと駄目なんだね」
「僕はそう思っているよ」
 実際にというのです。
「慌てたり焦ったりとかそうしろと言われても」
「先生は出来ないよね」
「そうした性分じゃないからね」
「どんな時でも落ち着いていて冷静」
「のどかなのが先生だね」
「怖いと思っても」
 それでもなのです、先生の場合は。
「僕は焦らないんだよね」
「そうそう、まさにどんな状況でもね」
「恐怖で我を忘れたりはしない」
「何時でも自分のペースを守れる」
「それが先生のいいところなんだよね」
「僕は僕のこの性格に感謝しているよ」 
 微笑んで言う先生でした。
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