171部分:第二十三話 セブンセンシズその一
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第二十三話 セブンセンシズその一
セブンセンシズ
シュラが今まさにジークと対峙せんとしていたその時。もう一人の黄金聖闘士であるサガは四人の狂闘士達と対峙していた。サガは彼等に対して言っていた。
「まずはだ」
「何だ?」
「御前達の名前を聞いておこう」
まずは名を聞くのだった。
「御前達の名をだ。聞いておこう」
「我等の名か」
「そうだ」
サガは彼等の問いに対して答えた。
「御前達も狂闘士ならば名前がある筈だ」
「如何にも」
「その通りだ」
そして彼等もそのことを隠しはしなかった。
「我等は誇り高き狂闘士だ」
「名前がないということはない」
「だからこそ問おう」
サガはまた彼等に対して言った。
「御前達の名を。何という」
「では名乗るとしよう、ジェミニのサガよ」
まずは一人の長身の男が彼に応えてきた。
「私は侯爵、フォルネウスのフォルス」
その禍々しい様々な武器が見える戦衣を輝かせつつの言葉だった。
「それが私の名だ」
「俺の名はバルボ」
大柄で筋骨隆々とした厳しい顔の男だった。
「伯爵、アミィだ」
「私はリベカ」
まだ幼さの残る美しい少女だった。あどけなくさえある。
「オセ、子爵よ」
「レオ」
精悍な顔の赤毛の青年だった。
「公子、アイニだ」
「それが御前達の名か」
「如何にも」
フォルスが彼に対して応えてきた。
「これで覚えたな。我々の名を」
「うむ、確かにな」
サガも表情こそないが納得した声を出してそれで頷いてみせた。
「御前達の名と顔、確かに覚えた」
「それではジェミニよ」
バルボはその岩のような巨体を前に出しながらサガに言ってきた。
「いいな。闘うぞ」
「女と思って侮らないことね」
リベカはその目を鋭い、猫を思わせるものにさせていた。
「私も狂闘士なのだから」
「我等は魔神の力を持っている」
アイニも言うのだった。
「その力。見せてやろう」
「それでは。参る」
フォルスもまたバルボに続いて前に出るのだった。
「ここでジェミニ、貴様を倒す」
「覚悟するのだな」
まずは彼とバルボが前に出るのだった。そのうえでサガを倒そうとする。しかしここでリベカが二人の横に来て言うのだった。
「御気をつけ下さい」
「ジェミニの技か」
「はい、シュバルツブルグでの戦いの時のことです」
彼女が言うのはその時のことだった。
「あの時我等が同胞達は彼のアナザーディミションで異次元に送られ」
「そうだったな」
「そこで倒された」
二人はリベカの言葉を受けてその顔を鋭いものにさせた。
「この男、黄金聖闘士達の中でも際立って強大な小宇宙を持っているという」
「その力、決して侮れ
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