22話 一夏VS鈴 その2 & 無人機戦
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から身体が痛みやそれ以外の何かによって最適解を理解するんです」
一例として考えるならば更識 楯無がその最たる例と言える。
彼女こそがその『経験』の塊。数多の勝負と戦いに身を投じて莫大な経験を見に染み込ませた。そして鬼一はその『経験』を超えることが出来ずに敗北している。
「経験から一定の予測を立ててそれに対応するということも守備です。その動きも経験によって身体が自然と反応するになっていきます。無論ベストな対応するためには体力や技術は必須ですが」
経験だけでは実戦で勝利することは出来ない。だからこそ身体能力と技術の2つを普段のトレーニングで磨き上げることが必要不可欠。鬼一にしろ優秀なIS操縦者たちはそれを知っているからこそ、厳しいトレーニングに音を上げずにこなすことが出来る。
「一夏さんはその経験や情報を扱う能力が絶望的なまでに足りないです。必然的に予測を立てることも出来ない。だから守備を続行することは不可能。必ずどこかで攻める必要があるんです」
楯無のように守備のスペシャリストならいざ知らず、今の一夏にそんなことは出来ない。勝つためには必然的に自分から攻める必要がある。今の守備を維持することは出来ない。
―――そのはずなんだけど織斑 一夏はギリギリの所で対応が追いついている。俺たちのように情報や対策、先読みをしているわけじゃない。じゃあ何で織斑 一夏は鳳 鈴音を相手に守りを崩されずにいるのか。それは多分……『俺たち』とやりあった時もそうだったけどまさか……。
「鈴さんのキレが良くなってきてますね。調子が尻上がりの傾向の強い人は強豪に多い。一夏さんはこの試合で相当鍛えられます」
―――今の織斑 一夏は相当きついはず。今までは人から言われていたことをこなしていただけど、自分から能動的に動くこともしんどいはずだし、しかも成果に結びついていない。
「ねえつっきー? 質問なんだけど、守備に必要なものは分かったんだけど、逆に攻撃に必要なものって?」
「攻撃って実は守備ほど経験を必要としないんですよ。攻撃に必要となるのは相手の守備を崩せる、正確には相手の弱点を嗅ぎ取る嗅覚。ざっくりと言えば個人の感性が物を言うんです」
だからこそ鬼一はIS戦では必ず攻める。IS戦に耐えられる身体能力と経験が無い以上は持久戦に持ち込み守り勝つことは出来ない。短時間ならば守備を維持できるかもしれないが必ずどこかで崩壊する。
だが攻撃はそうじゃない。
鬼一の情報処理能力も先読み、どちらも守備に活かせるがその真髄は攻撃にある。莫大な情報から相手の弱点を見つけ、先読みで先手を取り鬼神の攻撃力で相手を妥当する。それが最善。
とはいえ理屈以上に本人の好みもあるが。
―――織斑 一夏の守備は
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