第1章
旧校舎のディアボロス
第5話 やってきました、オカルト研究部!
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奥のほうに立派なデスクと椅子のセットがあり、ソファーがいくつかとテーブルがあった。
で、ソファーに一人、小柄な女の子が座っていた。
──て、この子は!? 小柄な体型、無敵のロリフェイス、そのスジの男子だけでなく、女子にも人気が高いマスコットキャラ、塔城小猫ちゃんではないか!
こちらに気づいたのか、視線が合う。
「彼女は一年の塔城小猫さん。こちら、二年の兵藤一誠くんと士騎明日夏くん」
木場が紹介してくれ、塔城小猫ちゃんがペコリと頭を下げてくる。
「あ、どうも」
俺と明日夏も頭を下げる。
「同じクラスで知ってるかもしれないけど、こっちは士騎明日夏くんの妹さんの士騎千秋さん」
そういえば、千秋と塔城小猫ちゃんって同じクラスだったな。
千秋も頭を下げ、それを見た塔城小猫ちゃんは再び頭を下げると、黙々と羊羹を食べ始める。
うーむ。噂通り、寡黙な子だな。
──まぁ、それがまた、マスコットとして人気があるのだが。
シャー。
部屋の中から水が流れる音が聞こえた。
奥のほうを見ると、シャワーカーテンがあった。
シャワー! 部室に!
ッ!? こ、これは!
カーテンに女性の陰影が映っていた!
アート、まさにアートと言っても過言ではない、その陰影は美しいラインだった!
「部長、お召し物です」
「ありがとう、朱乃」
この声はリアス先輩! つまり、あの陰影はリアス先輩のもの! なんて素敵な部室なんだぁ!
「・・・・・・いやらしい顔」
ぼそりと呟く声。声の発生源は塔城小猫ちゃんだ。
・・・・・・いやらしい顔をしていましたか。それはゴメンよ。
「あら?」
ふと、別の女性の声が聞こえてきた。
そちらのほうを向けば、黒髪のポニーテールの女性がニコニコフェイスでこちらを見ていた。
「あらあら。うふふ。はじめまして。私、副部長の姫島朱乃と申します。どうぞ、以後、お見知りおきを。うふふ」
こ、このお方は! 絶滅危惧種の黒髪ポニーテール、大和撫子を体現した究極の癒し系にして、リアス先輩と並び、この学園の二大お姉さまの一人、姫島朱乃先輩!
「ひょ、兵藤一誠です。こちらこそ、はじめまして」
「はじめまして。二年の士騎明日夏です。こっちは妹の──」
「一年の士騎千秋です。はじめまして」
俺たちも姫島先輩に挨拶を返す。
それにしても、学園の二大お姉さまのリアス先輩と姫島先輩、学園のマスコットの塔城小猫ちゃん──学園を代表とするアイドルたちがいるなんて──オカルト研究部、なんて素敵な部活なのだ!
・・・・・・学園一のイケメン王子の木場という余計な奴もいるけどな。
「お待たせ」
カーテンが開いて、リアス先輩
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