第1章
旧校舎のディアボロス
第5話 やってきました、オカルト研究部!
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学年で・・・・・・学園女子のハート射抜いている学校一のイケメン王子と呼ばれている。つまり、俺たちモテない男子生徒全員の敵だ!
そんな木場をクラスの女子たちはうっとりした表情で見つめていた。
ちなみに、明日夏も木場ほどじゃないが結構モテてる。
フン! イケメン死ね!
「ちょっと、失礼するよ」
「どうぞどうぞ!」
「汚いところですけど、どうぞ!」
木場は女子たちの輪から抜け出すと、まっすぐこちらにやってきて、声をかけてくる。
「や。どうも」
「・・・・・・なんだよ?」
俺がおもしろくなさそうに返してると、明日夏が木場に問いかける。
「おまえがグレモリー先輩の使いか?」
「うん。そうだよ」
「ッ!? じゃあ、おまえが!」
まさか、先輩の使いが木場だったなんて。
「二人とも、僕についてきてくれるかい?」
それを聞き、俺と明日夏は立ち上がる。
すると、話を聞いていたクラスの女子たちが一斉に悲鳴をあげる。
「そんなぁ!? 士騎くんはともかく、エロ兵藤が木場くんと一緒に歩くなんて!?」
「汚れてしまうわ、木場くぅん!?」
「木場くん×士騎くんはありだけど、木場くん×エロ兵藤のカップリングなんて許せない!?」
クッソォ、わけわかんねぇこと言いやがって。
女子たちの言葉をなるべく聞かないようにしながら、俺は明日夏と一緒に歩き始めた木場についていく。
そんな中、明日夏が木場に話しかける。
「木場」
「ん。なんだい?」
「妹も連れてっていいか? ちゃんと事情は知っている」
「うん。それならいいと思うよ」
了承を得た明日夏は、ケータイで千秋を呼び出す。
呼び出された千秋はすぐにやってきて、再び歩き始めた木場に俺たちはついていくのだった。
―○●○―
木場に連れらてやってきたのは、以前リアス先輩を見かけた学園の旧校舎だった。
旧校舎っていうから、古くてボロボロなイメージがあったけど、中に入ってみると、多少の古くささはあったが、埃などは一切なく、小綺麗なものだった。
それを見て、家事好きの明日夏も感嘆の息を吐くほどだ。
「着いたよ」
木場がとある教室の前で止まって言う。
戸にかけられたプレートには『オカルト研究部』と書かれていた。
そういえば、リアス先輩って、オカルト研究部の部長を務めてるって聞いたことがあったな。
「部長、連れてきました」
「ええ、入ってちょうだい」
木場が確認を取ると、中からリアス先輩の声が聞こえてきた。
それを聞いた木場が戸を開け、俺たちもあとに続いて室内に入る。
室内は薄暗く、なんとも不気味な雰囲気を醸し出していた。灯りもロウソクの火だけだ。
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