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夢値とあれと遊戯王 太陽は絶交日和
レベル6後編 ウジウジばきゃりの自分にバイバイまたバイバイ
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じゃねぇかよなんちゃらぁ!」
「勿論あなたのデッキも、あなたより優れた人がもっといいデッキを作っていたかもしれません」
「んなわけねぇだろぉてめぇと一緒にすんななんちゃらよぉ!」
 ピーツーは詰め寄らんばかりだ。見えないテーブルさえ無ければそうしていたかもしれない。
「……何故、唯一で1番でなくてはならないのですか?」
 そんなピーツーに向けて、夢値は首を傾げてみせた。
「いきなりなんだ」
「あなたは、自分より優れた存在がいないのではなく、自分より優れた存在を認めていないだけです。何故唯一で1番の座に固執するのですか?」
「それが俺の個性になるからだ!」
「それも、あなたの個性です。しかし、それ以外を何故個性と認めないのですか?」
「それ以外は個性じゃないからに決まっているだろなんちゃらめ」
「……それは個性じゃないと、どうして思っているのですか?」
「俺は禅問答しに来たわけじゃねぇっつってんだろなんちゃらぁ!誰もがそう言うだろうが!」
「誰もが?でも、あなたにとって重要な人物も、そう言ったのですよね?」
「だったらなんだよなんちゃらぁ!」
 叫んだピーツーだったが、少し整えるように黙ってから口を開いた。
「……俺の兄貴は出来たやつだった。小学校のテストでいつも100点ばっか取ってた。特に算数は100点以外を見たことが無いぐらいだった。兄貴はそれから有名私立中学に入った。そこでは流石にいつも100点じゃなかったが、数学だけはずっと1位だった」
「……」
「俺はずっと兄貴を追い続けて、そして負け続けた。算数でも数学でもそれ以外でも、なんでも負け続けた。悔しそうにしている俺に、兄貴は優しかった。『お前にもいつか、誰にも負けない何かが出来るようになる』よく俺にそう言った。だから俺は、不良(ワル)になった」
 ピーツーは腕をグルンと回した。
「優等生だった兄貴は、ポイ捨てだの信号無視だのぐらいしかしたことが無かった。だから俺はしょぼい中学に入るとまず煙草を吸った。それから酒だって飲んだ。兄貴はそれを止めようとはしてたが、あんまし強くは言ってこなかった。んで、俺はそれをずっと無視してた」
 ピーツーの独白は続く。
「俺は気分が良かった。俺はあの何でも出来る兄貴が、無力そうに俺を見てたから。だが、家庭で悪ぶんのは楽しかったが、中学ではそうもいかなかった」
「……」
「もっと悪いやつがいた。酒や煙草どころかヤクをやってるやつもいた。ヤバいやつは何度も少年院送りにされてた。だが俺は、そんなことをする勇気が無かった。その時の俺は、何者でも無かった」
 ピーツーはそう言うと、力を絞るように拳を強く握りしめた。
「だが今は違う!仲間と組んだ超超個性的で世界で俺達だけの最強デッキがある!これで雑魚共を、無個性共を沢山蹴散らし、より
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