暁 〜小説投稿サイト〜
夢値とあれと遊戯王 太陽は絶交日和
レベル6後編 ウジウジばきゃりの自分にバイバイまたバイバイ
[2/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
  伏せカード1枚
ペンデュラム 無し

ピーツー LP8000

モンスター  マンジュ・ゴッド(攻1400)
魔法、罠   無し
ペンデュラム 無し

「ぼくのターン、ドロー。まずは残りのオーバーレイ・ユニットを取り除いて《ギアギガント X》の効果を発動します。デッキからレベル4以下の機械族、《SRダブルヨーヨー》を手札に加えます」
「へはは!勝手にやってろ!どうせ俺が超個性的な必殺コンボを決めて勝つんだからよぉ!」
「それは早くても3ターン後でしょう?」
「あぁ?」
「この手札なら、ぼくはこのターンで勝てるかもしれません」
「はぁああ!?」
 ピーツーは素っ頓狂な声を上げたが、樢はそんなピーツーが意外だった。
「ねぇダード、」
「なんだ?」
「もう夢値が勝てるって言ってるけど、変なの?」
「そうだな。実質的な勝ち確定ならともかく、先攻の2ターン目に勝つってのは珍しい。……だが」
 ダードは必死にピーツーを励ます外野を一瞥した。
「んなことは今までの闘いで分かってたことだ。夢値は運が良くて、得体のしれないループを2ターン以内に組み上げる。そういう試合を3戦も見てきた」
「だよね」
「ちゃんと前の試合を見ていれば、いい手札からコンボ成立まで3ターンかかるデッキなんざ夢値相手には使わない」
「じゃあなんで使ってるの?」
「答えてやろうかなんちゃらぁ!」
 ピーツーが話に割り込んできた。
「な、何よ」
「それはなぁ!これが超個性的なデッキだからだよぉ!」
「個性的個性的って、それに拘って変なデッキ使えない状況にさせられてんじゃない」
「うるせぇ!あぁんな無個性な金太郎飴4切れデッキ共で勝って楽しいなんてよっぽどだ!」
「……あのぉ」
 樢が話に割り込んできた。
「なんだなんちゃらぁ!」
「ぼく、あなたのデッキと似たのを見たと思います」
「…………は?」
 空気が一瞬にして固まった。
「ぼくの知り合いが、似たようなデッキを使っていました。彼は少し前に、《緊急儀式術》に特化した(ペンデュラム)タイプのデッキに改造していましたけれども」
「な……な……」
「そりゃあ誰かとは被るわよ」
「なんだとぉぉぉぉおおぉ!」
「え!?私変なこと言った!?」
 樢は慌ててダードに確認した。
「それはともかく、ぼくは《ギアギガント X》を対象に……」
「待てなんちゃらぁ!」
 ピーツーの大声に空気が震えた。
「なんですか?」
「それは、それは違う!」
「何がですか?」
「違うって言ってんだよ!」
「何がよ……?」
 樢はわけが分からなかった。
「違いませんよ、何も。ぼくは《ギアギガント X》を対象に罠カード《強制脱出装置》を発動します。《ギアギガント X》をエクストラデッキ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ