レベル6後編 ウジウジばきゃりの自分にバイバイまたバイバイ
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伏せカード1枚
ペンデュラム 無し
ピーツー LP8000
場
モンスター マンジュ・ゴッド(攻1400)
魔法、罠 無し
ペンデュラム 無し
「ぼくのターン、ドロー。まずは残りのオーバーレイ・ユニットを取り除いて《ギアギガント X》の効果を発動します。デッキからレベル4以下の機械族、《SRダブルヨーヨー》を手札に加えます」
「へはは!勝手にやってろ!どうせ俺が超個性的な必殺コンボを決めて勝つんだからよぉ!」
「それは早くても3ターン後でしょう?」
「あぁ?」
「この手札なら、ぼくはこのターンで勝てるかもしれません」
「はぁああ!?」
ピーツーは素っ頓狂な声を上げたが、樢はそんなピーツーが意外だった。
「ねぇダード、」
「なんだ?」
「もう夢値が勝てるって言ってるけど、変なの?」
「そうだな。実質的な勝ち確定ならともかく、先攻の2ターン目に勝つってのは珍しい。……だが」
ダードは必死にピーツーを励ます外野を一瞥した。
「んなことは今までの闘いで分かってたことだ。夢値は運が良くて、得体のしれないループを2ターン以内に組み上げる。そういう試合を3戦も見てきた」
「だよね」
「ちゃんと前の試合を見ていれば、いい手札からコンボ成立まで3ターンかかるデッキなんざ夢値相手には使わない」
「じゃあなんで使ってるの?」
「答えてやろうかなんちゃらぁ!」
ピーツーが話に割り込んできた。
「な、何よ」
「それはなぁ!これが超個性的なデッキだからだよぉ!」
「個性的個性的って、それに拘って変なデッキ使えない状況にさせられてんじゃない」
「うるせぇ!あぁんな無個性な金太郎飴4切れデッキ共で勝って楽しいなんてよっぽどだ!」
「……あのぉ」
樢が話に割り込んできた。
「なんだなんちゃらぁ!」
「ぼく、あなたのデッキと似たのを見たと思います」
「…………は?」
空気が一瞬にして固まった。
「ぼくの知り合いが、似たようなデッキを使っていました。彼は少し前に、《緊急儀式術》に特化したPタイプのデッキに改造していましたけれども」
「な……な……」
「そりゃあ誰かとは被るわよ」
「なんだとぉぉぉぉおおぉ!」
「え!?私変なこと言った!?」
樢は慌ててダードに確認した。
「それはともかく、ぼくは《ギアギガント X》を対象に……」
「待てなんちゃらぁ!」
ピーツーの大声に空気が震えた。
「なんですか?」
「それは、それは違う!」
「何がですか?」
「違うって言ってんだよ!」
「何がよ……?」
樢はわけが分からなかった。
「違いませんよ、何も。ぼくは《ギアギガント X》を対象に罠カード《強制脱出装置》を発動します。《ギアギガント X》をエクストラデッキ
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