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【WEB版】マッサージ師、魔界へ - 滅びゆく魔族へほんわかモミモミ -
第二章 魔族YOEEEEE
閑話 カルラ様の成長
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ルラに対し、施術の難易度が高い仰向けから要求した。
手から始まり、腕を施術しながらのぼっていく。
「カルラ様は覚えが早いです。とっても上手ですよ」
「わーい」
マコトは教えた知識のおさらいになる質問も挟んでいった。
「職人さんは猫背が多かったですよね。そういう場合はどうするんでしたっけ?」
「うん。胸をもむんでしょ?」
「一応合ってますが。できれば大胸筋、小胸筋と言いましょう。誤解されます」
カルラの小さい手がマコトの左胸を這う。
マコトはくすぐったいのか、少し体をよじらせた。
「あまりここは撫でるようにやらないほうがいいですよ。まあ強くやると痛い場所なので、ゴリゴリやるよりはいいですが」
「うん。わかったー」
腹部操作に移る。
「腰痛の場合はどこが大事なんでしたっけ?」
「ちょうようきん」
「そうですね、腸腰筋です。ぼくはそこまでじゃないけど、反り腰の人であれば腸腰筋の中でも、特に大腰筋をゆるめるといいです」
「うん。覚えてるよー。このへんだ」
カルラはマコトのソケイ部のあたりからヘソのあたりまでを人差し指でなぞった。
またマコトは体をよじらせる。
「そ、そうですが……その触り方はちょっとくすぐったいので本番ではダメですよ」
「はーい」
カルラはマコトの膝を曲げさせた。
これも師匠からの指導である。腹部操作の際は、膝を曲げたほうが腸腰筋がゆるみやすくなるのだ。
まず左のほうの腸腰筋から始まった。
「ぅっ」
マコトが苦しそうな声を出した。
「んー? だいじょうぶ?」
施術を続けながらカルラが確認を取る。
「あ、あの……その辺は男性に施術するときはもうちょっと、し、慎重に……少し当たってるので」
「当たる?」
かみ合わないまま施術はなおも続く。
「……ぅっ」
マコトは突然上半身を起こし、少しズボンを振るような動作をした。
そして再び寝る。
「……?」
「あ、いや、その、ここに当たっていたというか……」
指をさされた部分を見て、やっと彼女は納得したようだ。
「あーごめん。気を付けるね」
「いや、今のはちょっとぼくのモノがたまたま左に寄ってたのも原因なんで……カルラ様のせいとは言えないです、はい。気になさらず」
施術が再開される。
「……あ」
マコトは慌てて上半身を起こした。少し汗をかいている。入浴後で放熱しているからという理由ではないようだ。
そしてパッとうつ伏せに体勢を変えた。
「仰向けはもう終わりで……次はうつ伏せいきましょう」
「ごめん、ボクのせじゅつダメだった?」
「いや、そんなんじゃないです……技術的にはそんなに問題ない
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