第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#END
DARK BLUE MOON FINAL〜Ring Of Vestage〜
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分を待ってくれている人がいたから。
自分の全てを受け止めてくれる人がいるから。
消えないから。
温かいから。
哀しみも弱さも何もかも、この人にならさらけ出す事が出来るから。
「どうしたんですか? 何かあったんですか? ミス・マージョリー」
細い躰に両腕を廻し、胸元で嗚咽を漏らす自分の傍で声が聞こえる。
もっと言って、名前を呼んで、力いっぱい抱き締めて。
他にはもう、何も要らないから。
スベテを失った、一人のフレイムヘイズ。
しかしソレは、終わりではなく始まり。
“敢えて『全て』を差し出した者が、最後には真の『全て』を得る”
それが確かなる 『真実』 で在るという事を、
彼女を優しく抱きとめる存在が顕していた。
ザワめく群衆の中、周囲の注目を一身に受ける二人を、
一人の少女が優しく見つめている。
風に揺れる、柔らかな栗色の髪と澄んだアイスグリ−ンの瞳、
その傍らに立つ、七色の光で彩られた神聖の守護者。
『よかったね……マー姉サマ……もう……大丈夫だね……』
誰にも聴こえない声で少女はそう呟き、満面の笑顔をいっぱいに浮かべた。
←To Be Continued……
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