ep.015 『過去と未来に悩む現在』
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風景が見える。
優しい方が辺りを見回す。
「『fortress』の連中はいつ来るんですかね。」
メガネクイ。
「知らん。でも目的区からここまではそれほど離れてはいない。かかってもせいぜい10分程度だろう。」
「じゃあ、待つしかないんですね。」
「そうなるな。まあ、ほんの少しだけだろう。『rortress』の奴らは一応は学園都市の一部という事になっている。本人たちの意志などに関係なくこちらに来るように命令されることだろう。まあ、上の命令がどうであれ、叶世は来るだろう。」
無神経、無感情、無感動というとてつもない不動の精神を持っている彼は機械的などではなく常識的に動くことが自然であると思っている。世の中を我が道だけを歩むように、彼は世間体を常識で歩んでいるのである。
「お。あそこにファミレスがあるじゃないか。まあ、景観は独特だが。」
と苦笑い。だが、最初に見たというのもあったが、地下にある食事処がどんなものかという好奇心が働いたのだろう。
「入ってみるか。 来る途中もひどかったが、これからの事も考えると腹が減っていたら駄目だろう。」
これから。あの『fortress』が此方に依頼してくるレベルの大ごとなのだろう。学園都市の外部から来る脅威から守っている『警備員』と違い彼らは学園都市の内部、それも相当に奥深くの暗部から来る脅威から守っている。
その暗部から来る脅威から学園都市を守るプロフェッショナルが此方に依頼をし、相当の報酬と情報を寄越して来た。
(『国際的過激派武装組織』。それほどに今回の目標は強大なんだな。まあ、いつもと変わらず始末させてもらうことに変わりはない。)
隣ではそんなことを考えているとも知らずに、来る途中の事を言っている。
「そうですね。 いくらなんでもあんな急降下するエレベーターは嫌ですね。」
来る途中、二人の通う『森宮高等学校』の学生寮の一棟。
その管理人室の中。ある仕掛けを作動させることでこの地下へと続く道が出上がる。と言ってもあるのは腰の高さの手すりと床。そして次に待つのは地下の世界へと続く驚異のアトラクション。
地下にたどり着くまでは一番早い方法であるが、使う人間は限られている。
そのルートを選んだのも今回の依頼が重要そうだったからであるという訳だ。
ファミレスに入ると、何やらウェイトレスらしき女性が出てきた。
ふりふりの似合っている青みがかった黒
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