ep.015 『過去と未来に悩む現在』
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叶世充実。彼は今支配区にいる。
会議が解散した後の事である。
一人だけ会議室に残り、考え事。
(そういえば今回、『あいつら』に依頼したが本当に来るのか。 地上で生活しているし本職学生で地下の事も全く知らないだろうし、それにこの場所はあの二人にとってけっこう円のある場所だしな。)
手のひらを額の前で組み、その組んだ手で頭を支えながらさらに続ける。
(とりあえず行ってみるべきか。まあ何はともあれ、金は渡した。金額さえ弾んでしまえば結構何でもしてくれる奴らなんだよな。まあ、殺しの依頼の方があいつ等らしいのかな。)
と不適で不気味な笑みを浮かべると席を立つ。
向かうは支配区。中央タワー近辺。そこにいるであろう二人組を迎えに行く。
その相手、二人組。鋭いメガネの方が言う。
「さて、目的区に向かいだしたはいいが、そういえば俺達、あいつ等のアジトを知らなかったな。」
中指で眼鏡のブリッジを上げ、メガネクイ。
「そういえばそうでしたね。戻りましょうか。」
と優しめの方が言う。
「ああ、戻っておこう。どうせあいつらの事だ。こちらに向かっているだろう。それに、今回持ってこられた案件。ここで待っていれば、いつかはそいつに出会うだろう。」
そう言い、道を巻き返し出したメガネは|天井(ちじょう)までそびえて立っている中央タワーを見る。
(今回きたという奴ら。『国際的過激派武装組織』にも認識されるほどの財力・武力・情報力を有しているとなればその中にカリスマ性に優れた指導者がいるのだろう。
そいつは統率力や話術なんかにも優れているのだろうな。まあ、自分たちの意志で戦争を起こす国家に属しない軍隊と考えたらそんな将軍がいても全くに不思議ではないか。)
メガネクイ。
「暁さん、どうしましたか。地下についてからずっとメガネの微調整してますけど?」
と優しめの方が心配そうなトーンで聞く。
「何でもない。ただちょっとピントが合っていないだけだ。」
メガネクイ。
二人。着き、辺りを見回す。
何も変わっていないように通行人がいる。この地区はやはり安全なのだろうか。常に夜の様に暗いことを除けば地上をほとんど変わらない
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