第一部
僕の夢。
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第3話
僕の夢。
学校に到着したが、かなり遅刻してしまった。でも僕はそんな事気にしない。僕が遅刻しようが何しようが誰も気にも留めないからだ。
ガラガラと大きな音を立てて教室のドアを開けるが誰1人僕を見なかった。まるで僕が存在していないかのように振る舞う。疲れるだろ逆に。そう思うが、僕は一人が好きだしもう慣れたので何も言わなかった。そのまま席につき担任の話を聞く。なにやら今年の行事のことや、勉強の辛さ等だ。正直面白くない。どうせ行事なんて観戦してるだけだし勉強はまあまあ出来る。担任の話にも飽きたのでさっき会ったあの少女の事を考える。見た目は他国な感じだった。髪は蜂蜜の様な黄金。目は片目だけだが優しそうな緑。顔は小顔でスタイルも抜群だった。僕のタイプ...ごほんごほん。きっと凄くモテるんだろうなと思う。何にせよ凄く可愛いかったのだ。そんな馬鹿なことを考えていたらチャイムが鳴った。席を立ち教室を出ると沢山の生徒が外に出て友達や恋人と仲良く話していた。暫くボーとしていると後ろから誰かに抱きつかれた。「おい!今日遅刻しやがったな!何で遅れたんだよ」僕は返事の代わりに親友である蓮に腹パンをした。蓮はすぐさま飛び退いた。蓮は僕の唯一の親友。つまり僕を無視しない変わり者だ。答えるのが面倒だったので寝過ごしたと言ったが蓮は納得せず僕に詰め寄った。「おい!隠そうってのか!?お前今日何か良いことでもあったんだろ」僕は驚いた。自分ではかなりの無表情で感情を読むことなんて難しいと思っていたからだ。何で分かったのか聞いてみると「ふん!何年お前の親友やってると思っているんだ!」と、かなり偉そうに言うのでもう一度腹パンをお見舞いした。蓮が痛さに呻いているのを見た後に彼女の事を話した。勿論魔族である事は隠してだ。話終えると蓮は僕を見つめ暫く考え込んでいたが、僕がどうしたのか聞くといつもの蓮に戻った。何を考えていたか分からなかったが別に良いだろう。何せあいつの事だ。考えることなんてたかが知れてる。
授業もいつも通り終わり、蓮とも別れ何事もなく家路についた。だけど僕は何故か胸がモヤモヤしていた。理由は分からないがとても嫌な予感がしたのだ。しかし、考えても分からないので取り敢えず寝ることにした。これが彼の得意技『現実逃避』である。だが、夢でさえいつもと違った。膨大な数のナイフが迫ってくる。空からは血の雨。人々の悲鳴。僕は辺りを見渡し地面を見た。するとそこにはあの少女の胸にナイフが刺さっていた。血を流し目を見開いて死んでいた。僕は彼女を助けようと手を伸ばしたがその手にはナイフが握られていた。そこで気付いた。彼女を殺したのは僕だと...笑った。まるで自分の声じゃないみたいな気がした。僕は彼女を見つめ笑い狂っていた。
僕は目が覚め、勢い良く布団から起き上がった。まるで100mを全力
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