SHR
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だが肝心の本人はそんな事など気にせずにまったく狼狽えずにのんびりとしていた。幻想郷ではこれ以上の人数の前で、幾度も踊りをやったり演奏をしていた為か人の視線を集めるのに慣れているのだ。
「霧雨 閃輝です。何か知りませんけどISを動かしてしまいここに来ました。ファンタジスタの専属操縦士でもあります。正直、あまり他人と会話する事は苦手ですからあまりいっぺんに話しかけないでください」
閃輝は言い切るが女子達はまだ何か期待しているような瞳で閃輝を見る
「え〜……取り敢えず皆さん宜しくお願いします、以上です」
閃輝はそう言って席に着くと女子達は何故かガッカリした、これぐらいでいいかな?と思っていたが、周囲の女子達ははまだ何か期待しているような瞳でこちらガン見している。これ以上と言われてもこれ以上話す事などない。自分の家族の話をする気はないし、趣味も話す気もない。これでも十分な自己紹介だろうと思っているからだ。すると後ろから何かが、閃輝の頭に向かうがそれを袖に仕込んでいたナイフを滑るように握ってそれを弾き教室の後ろの壁に吹き飛ばす。
「なんですかいきなり……それでも教師ですか……」
閃輝は鋭い目つきで自分に攻撃してきた者を睨みつける。その人物は……嘗ての閃輝の姉 織斑 千冬だった
「お前の自己紹介に問題があったからだ、織斑」
「問題って…自分に言える事言って、且つ問題発言してないぜ俺は……ってかおれの名字は織斑じゃねぇ。霧雨だ、間違えんな」
閃輝は冷静に受け答えて自分は霧雨だという、その言葉に軽いショックを受ける千冬。
「っ……お前は私の弟の……織斑 一夏だ」
冷静にはき捨てるかのような物言いに動揺しながらも千冬は織斑 一夏だと口にした。だがその言葉に教室内の女子達は困惑の声を上げるが閃輝は全く反応しない、彼の記憶から過去の記憶は消去されている。故に純粋に彼女が自分を弟だと勘違いしているようにしか映らなかった。
「いや何言ってるですが?俺は霧雨 閃輝。そんな名前でもないし織斑っていう名字でもない、まして不意打ちで人の頭を殴ろうとする暴力教師を姉に持った事は無い。人違いです」
そう言って閃輝は席に着く閃輝に千冬は苦虫を噛み潰すかのように歯軋りをし、閃輝を睨み付ける。そんな視線など無視して閃輝は本を取り出して読み始めた、そんな彼を見ながら咲夜はクスりと笑みを浮かべる。
「十六夜 咲夜です。霧雨君と同じくファンタジスタの企業代表の操縦士です。1年間宜しくお願いします」
こうしてSHRは終了したが一人の女子が閃輝を鋭く見つめていた。
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