167部分:第二十二話 返し技その二
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第二十二話 返し技その二
「そしてこの炎を受けて!」
「むっ!?」
「シュラ!?」
四人の狂闘士達と対峙しているサガがシュラがその虹色の炎を浴びるのを見て声をあげた。
「まさかその炎は」
「流石はジェミニのサガ」
シエラはまだ炎を放っていた。その虹色の輝きがその秀麗な顔を照らす。
「御存知でしたか」
「魔神達のことは知っている」
サガは彼女の言葉に答えてきた。
「その力はな」
「ですがもう手遅れです」
今度はこう言った。
「これでカプリコーンは動けません」
「むう・・・・・・」
ここでそのシュラの声がしたのだった。
「かろうじてかわした筈だったが」
「くっ、やはり黄金聖闘士ということですか」
シエラはその声をあげたシュラを見て歯噛みする声をあげた。三人はまずシュラの前に一旦着地していた。
「私のレインボーファイアーを受けても完全ではなかったと」
「そう、完全ではなかった」
シュラもそのことを認める。
「足は。かわしきれなかった」
「本来ならば完全に石になっているところです」
苦々しい顔でシュラを見据えながらの言葉だった。
「それをさせなかったということが。やはり」
「ですがシエラ様」
彼女の左にいるパイソンが言ってきた。
「カプリコーンの足はもう動けません」
「そうです」
クリシーヌも彼女に言うのだった。彼等はそれぞれの顔をシエラに向けている。
「ですから。最早後は我々にお任せを」
「手筈通り」
「次は貴様等が来るというのか」
「勿論私もです」
シュラの正面に立つシエラは再び身構えてきていた。
「再び三人で」
「念入りなことだな」
「貴方の力がわかっているからこそです」
シエラの今の言葉には遊びの類は一切なかった。
「だからこその三人です」
「そうか。ならば来るのだ」
足を止められている者の言葉ではなかった。
「俺を倒せるというのならな」
「戯言を言う」
パイソンはシュラの今の言葉をそう捉えたのだった。笑みが侮蔑したような笑みになる。
「シエラ様の炎はただの炎ではないのだぞ」
「それはわかっている」
やはりシュラの言葉はここでも動じたものではなかった。
「虹色の炎。確かに見せてもらった」
「それならばだ」
「覚悟するのですね」
パイソンだけでなくクリシーヌも言ってきた。
「ここで貴様は死ぬ」
「我等の手によって」
「ではパイソン、クリシーヌ」
シエラが二人に対して声をかけた。
「行きます。宜しいですね」
「はい。それではシエラ様」
「ここで一気に」
「行きます」
シエラの言葉には迷いはなかった。
そして三人は一斉にシュラに対して襲い掛かった。まずはクリシーヌが技を放ってきた。
「ダー
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