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魔界転生(幕末編)
第66話 揺れる会津
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りを買い、役職を解かれ隠居同然となった。
 受け入れ拒否を言って、また隠居になるという保身などということではない。
 言っても聞かないだろうという半場、諦めということなのだ。
「わかり申した。幕府軍の受け入れ準備をいたしましょう」
 西郷は深々と容保に頭を垂れた。
「頼母、苦労をかけるが、よろしく頼む」
 容保も西郷に頭を下げた。
 初めて容保が西郷に頭を下げた光景に西郷は、胸が熱くなった。悉く、西郷の意見を無視し続けた容保が。
「この頼母、殿の為に尽力致しまする」
 これが、会津藩内での激戦なることを西郷は薄々感じつつも西郷は決心を固めるのだった。

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