ヨハンの一日
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が浮かんでいた。
自身の、目指す道の先人を見て。彼らの背を追いかけ始めたのだ。
スミルノフ夫妻、ハーキュリー、カティ達は軍での階級が上がった。
ホリーは、学校の運営に周ることになった。スミルノフ夫妻、カティは准将に。
ハーキュリーは、少将になった。
ヨハンは、特殊なケースであり元帥だが、国家のトップ。
元帥の階級を持つが、総帥に位置付けられた。
連邦大統領、執務室。そこでは、連邦大統領がヨハンに意見を求めていた。
現在、彼女の政権は軍縮に進め。安定を図りたいと思っているのだ。
だが、それに対し待ったをかけたのが。ヨハンなのだ。
「それで、総帥。軍縮に、反対という事ですが。詳しく、聞かせてください」
政権主要人物、そしてヨハンで円卓を囲み。事の詳細を聞く、大統領。
「現在。アロウズで使用されていたMS、これらは大量にありますが、平和維持軍は満足な量がありません」
「そんな事だけで!」
一人が声を荒げ、こちらを非難しようとするが。片手をあげ、まだ終わっていないと暗に示す。
「そんな中、何かが起きた時に。戦場に向かう兵士に、満足な武装もないとなるのは問題です。
それに、現行のMSは脱出装置がありません。有能なパイロットが、死にやすいのです」
「それと、軍縮に反対なのではありません。軍は国家という組織を、守るために存在するのです。
守るために必要な武力が、保持できなければ。国家を守る事など、不可と言えます。
ですが、必要以上の武力をなくす事には、私は賛成です」
「成程、総帥は急激な軍縮により、軍事費等が極端に減り、満足に戦えない状態を危惧しているのですね」
大統領の言葉を聞き、皆は真剣に考え始めた。
「確かに、有事を想定している軍が満足に動けない事は…」
「だが、現状我々に危険と想定される事態はないのでは?」
様々な意見が、飛び交う中大統領はヨハンに直球を投げかける。
「総帥は、何かが起こると予想しているのですか?」
「率直に言えば、そうです。2,3年の内に起こる可能性があると」
ヨハンの言に、静まり返る円卓。
「成程、それは何か明確な根拠はありますか?」
ヨハンにとって、根拠を示せという事は難しい。何故なら、予知に近い映像があるなど言えない。
少し悩みながらも、ヨハンは喋りだす。
「私達兄弟は、本来死ぬはずでした。それを回避できたのは、予知に近い映像の様な何かで、知っていたからです」
馬鹿々々しいと、笑う物はいない。何故なら、月宙域の戦闘でも、謎の現象が起きているからだ。
「そして、私が知っているのは宇宙より、変異性金属体が大群で来る事です」
騒然とし、
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