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ヨハンだがこんな状況を覆す
ヨハンの一日
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少々難しい状態だった。
 ルイスの細胞異常は、消え去りFFにより腕も戻ったのだ。
 だが、精神にダメージが溜まっており、療養が必要と診断された。

「見て、新しい連邦大統領よ。それに、あ!ほらヨハンも」

 二人は、地上拠点のウルタリアにいる。
 島の外では、絶滅してしまった動物。そういった、貴重な生き物の中で療養している。
 中には、髭が生えた仙人の様なデカイ亀や。サーベルタイガーっぽい虎。タバコを吸うイルカも見えるのだが
 知らない、知らない。と心の中で硬く念じる。

「!、ルイス。カタロンの人たちもいるよ」


 ヨハンにおめでたですね。と言われ急遽病院に行き、妊娠が発覚したクラウス夫妻。
 確定したときは、クラウス・グラードはガッツポーズして喜び。
 シーリンは照れながら、笑っていた。

「虐殺行為を繰り返し、その事実を情報操作で隠蔽していた、独立治安維持部隊は解体。
 地球連邦軍の再編に、着手いたします。
 また、非連邦参加国への援助、連邦への参加を推進し。
 真の連邦樹立に向けて、努力していくことをここに宣言します!」

 その宣言に、拍手を送る面々。
 三大国の前政権主要メンバー及び、アロウズトップのホーマー氏は死刑となった。
 三大国のトップの面々は、加担して行った行為は、甚だ重く。責任は重大とされたのだ。
 三大国の持っていた、軌道エレベーターの権利は没収され。地球連邦の管轄に置かれ
 人類の共通財産と定めた。

 ちなみに、大財閥等の遺産の決済により。軌道エレベーターの運営を行っていた会社。
 また、王商会等の財閥。これらのトップの財産は全て、ヨハンに移動して支払われた。
 軌道エレベーターは、連邦に売り払い。あとの物は、全てFF管理となる。

 シーリンは、横にいるクラウスに語り掛ける。

「これで、世界は変わるのね」

「ああ。だが、まだ始まったばかりだ。
 互いが理解し合い、手を結べる平和な世界…言葉にするのは簡単だ
 だが、我々は目指さなければならない。生まれくる子どもたちのために」

 クラウスは、パパの顔つきになり。凄まじい意欲を見せていた。

「そうね、クラウス。私達から変わっていかなければね」


 ――――――――――――――――――

 中東、難民キャンプ。
 そこには、子熊ことアンドレイがいた。
 彼は、アロウズの蛮行を知らなかった事にされ、罪は免除された。
 だが、両親からの叱責は、免れなかったが。

 成長した、アンドレイ。彼の前には無数の難民。

 (私は軍人として生きる)
 (市民を守り、平和を脅かすものと戦う)
 (父と母が目指した軍人に…!)

 彼の、脳裏には両親。ハーキュリー、ヨハン等
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