第11話 闇の使者
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杞憂だから・・・」
それだけでも言えば何かあると言ってるようなものだが、モロ自身も詮索されたくなさそうな顔をしている上、そこまで深刻そうでもないので、大和はくっ付いている京を引き剥がしながら幼馴染を気に掛けておくだけに留めるのだった。
−Interlude−
昼休み。
士郎はシーマを加えたい葵ファミリー+京極彦一のメンバーで、学園のとある一角で昼食を取っていた。
そこでふと思い出したかのように、京極が士郎に言う。
「そう言えば川神(無論、姉の方)から聞いたのだが、また(女性を)誑し込んだ挙句に同棲生活をしているらしいな」
「ぶはっ!?」
突如投下された爆弾に、士郎はおかずの一品を咀嚼中だったので激しく咽る。
だからと言うワケでは無いが、京極の言葉の誤りを修正するべく返答したのは第三者だった。
「違いますよ京極先輩。今回は藤村組の人が保護したのであって、士郎さんが誑し込んだんじゃありません」
まだ一目も見た事は無いが、事前に説明を受けていた三人の内の1人である冬馬が説明する。
ただし、ある程度の含みはあったが。
それを聞いた京極も納得した。
「成程。昨日川神から聞いた事は半分ほどでまかせで、私は愚痴を聞かされたわけか・・・」
「・・・・・・・・・・・・んん、半分じゃなくて全部だろ!それに如何して百代が愚痴る必要があるんだ?」
漸く咽りから復帰した士郎が、京極の抗議する。
しかし何故か非難――――と言うか、呆れた言葉で返される。
「そんな事だから愚痴られるんだ。相変わらず罪作りだな、衛宮」
「訳が分からないんだが・・・」
この会話自体が予定調和である事は京極自身が既に理解出来ていた為、例え士郎が理解できなくともこれ以上の言葉を重ねる気は失せていた。
それを準が詰まら無さそうに聞いていることにユキが気付く。
「このハゲなんか元気ないね〜」
「変な意味じゃないが、俺達よりも年下こそが女としての全盛期みたいなもんじゃん?それ以上は腐っていると言うか終わっているから・・・・・・・・・何というかバイバイだな〜と思ってよ」
「腐ってるのは準の頭だよ〜」
「酷いわ!」
「・・・・・・・・・・・・成程!」
「ん?如何したんですかシーマ君?」
「ジュンの頭がつるつるした不毛地帯を、腐っていると言う言葉に置き換えたのだな!上手いなコユキ!!」
「そんな事ないよ〜」
「そんな、真面目に、反応・・・するなッ!」
川神学園は今日も平和だった。
−Interlude−
放課後。
モロは葵紋病院に来ていた。
目的は勿論天谷ヒカルの見舞いだ。
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