第11話 闇の使者
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気づいていることがばれると、何故気づいたのか?とか、何所でその手の情報を入手したのかとか、根掘り葉掘り尋問される恐れが在るからだ。
まあ、既に上記の気づいていない組の3人以外からはばれており、『意外とムッツリ』という認識を持たれているなど、本人は知る由も無いだろう。
話が逸れたので戻すが、原因自体は気付いているが、口にした結果火に油を注ぎそうなので敢えて言わずにいた。ある1人を除いて指摘したそうに居たが。
百代は仕方なく、プライバシーに関わる一部の情報を伏せて話した。
それを聞いた上で上記の3人組は矢張り原因に心当たりを持てずにいたが、ある1人と先に挙げたガクトが後先考えなしに言う。
「そりゃ、仕方ないってもんでしょう?モモ先輩は絶世の美少女なんだろうけど、たまにオッサン入るのも結構な人数で知られてる事実だからっしょ。それなら衛宮先輩も、れっきとした美人に走るのはしょうがないぜ!」
うはははと最後に笑うガクトは気付かない。
そしてマスタークラスであるまゆっち以外の他のメンバーも気づかない。
以前の百代のままなら侮辱された時の憤激時に全身からオーラが噴き出るのだが、精神鍛錬の成果がこんな時に早くも発揮されたようで、無闇に周囲に発することなく中でより大きくなりながら循環していく。
しかしそのせいで、より濃密な気が自動で練られて行く。
その当たりは感情と連動しても行くので、精神鍛錬と合わせて感情のコントロールも必要になりそうだ。
だがそんな自覚がない百代は不敵な笑みを浮かべて嗤っていた。
「ほぉ・・・?面白いこと言うじゃない・・・・・・かっ!!」
「ぐぼぉおおおおおおおおおぉおおおおおおーーーーーーー・・・・・・・・・・・・・・・」
百代のスクリュー・アッパーを顎に受けたガクトは、そのまま川の直前まで吹き飛ばされた。
ガクトは空気を読める時と読めない時がある。そして今回は読めなかった様だ。
川の中でにまで到達させなかったのは、せめてもの情けであろう。
それを優しいまゆっちは、すぐさまガクトに駆け寄り、何時もの事とはいえ大和と京は学習能力の低い幼馴染の惨状に呆れる。
(南無阿弥陀仏)
(言わなければいいのに・・・・・・・・?モロ?如何かした?」
そこで京があたかも自然に大和に寄り添いながらモロに問いかける。
モロは風間ファミリー内で特にガクトと一緒に居る時間が長い。暴れ犬の手綱を取る飼い主、やり過ぎないように見張る保護者みたいなものだった。
その為――――と言う事でもないが、彼が何かを起こせば何かしらのリアクションがあるのだが、今はガラにもなく、ぼうっとしていた。
「喧嘩でもしたのか?」
「えっ、あ、いや、何でもないよ!ちょっとした僕の勝手な
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