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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第239話 攻略不安要素
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ど……)
『……一概には言えない事もでもありますが、基本、夫婦と言うものは、お互いに隠し事があってはいけないですよ? 坊ちゃん』
と、爺やにも何度か忠告の様な物を受けた事もある。
赤面しつつも、そんな事はしない、とリュウキは思っていた。
だけど、『一概には言えない』と言う部分。故意的ではなく、相手を強く想っているが故のモノであればやはり別だって言える。
だからこそ、爺やは そう言ったのだと言う事も判る。
『そうですね。……話していただけるまで待つ――と言うのも優しさでしょうか』
爺やは、そうとも言っていた、とリュウキは思い返していた。
だからこそ、リュウキは レイナの言葉を待とう、と今は決めていたのだ。勿論、彼女の表情の暗がりが広がる様であれば……話は別だけれど。
「ん……それに、今回の一件。レイナも、アスナも、頑張ると言ったんだ。しっかりとしないとな。……気になる事もあるし」
リュウキは、頭の片隅には置きつつも、今回の事についての考えに変えた。
《あの森の家に還る》
と言う最大の目標を達成する事が出来た今、次はゲームを楽しむ……よりも
家族
(
・・
)
を優先させているのは当然だ。ゲーム、二の次、である。
だけど、この世界も今は無き、旧アインクラッドにも負けない程の広大さ。翅の存在は勿論の事、ALOの世界観、アルヴヘイム、ヨツンヘイム等を含めるのなら、紛れもなく上回っていると言えるから、ゲーマーとしては、その世界の攻略にも興味は大いにある。その点は皆共通だから、以前の様な超特急の攻略はせずとも、それなりに情報を仕入れたりはしているのだ。
だからこそ、やや不穏な気配、情報を耳に入れる事が出来た。
「……確かに、
ゲーム
(
・・・
)
だ。RPG。役割を演じる世界だから、そのプレイスタイルも十人十色。全てを否定する事は出来ないと思うし、従来なら行き過ぎた行為はGMが裁定を下すが……ここはALO。基本的にプレイヤー間の問題には介入しない。……すべてを見越しているとなれば、周到だな。オレは相容れないが。絶対に」
22層を超えた先の層の攻略に精を出していない故に、新たな攻略組が頭角を現したのは半ば必然だと言える。
以降は、その攻略組――ギルドが常に最前線を総なめしているのだ。
如何に大きなギルドとは言え、強力極まりないBOSSが蔓延っているこの浮遊城で、常に結果を残し続けるのは、少々不自然だ。
そして、何よりも……共通点がある。
そのギルドが層を攻略する間には。
「……短期間でここまでとは。やっぱり大したもの、だな。……アルゴは」
指でメッセージウインドウをスクロールさせながら、呆れ半分に呟くリュウキ。
そう、相手は情
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