暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第239話 攻略不安要素
[5/10]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ユウキは、少々離れた位置で ニヤニヤと笑っていた。その隣では、シウネーが口許に手を充てて、笑っていた。
どうやら、シウネー辺りが余計な事を、ユウキに吹き込んだのだろう、とランは察知。
「もうっ、ユウ!」
「あわわっ、ゴメンゴメンっ、ゴメンってば ねぇちゃんっ!」
むっ、とランがにらみを付けると、あっさりと降参するユウキ。
そんな2人を笑顔で見守る他のメンバー。
それらを見ていてよく判る。普段から こんな風に賑やかだと言う事が。
どうやら、この姉妹の姿は 少々アスナやレイナの姉妹とは少しばかり違う様だ。似ている部分はあるのだが、有り余る元気を持つユウキの印象。その元気は、レイナを上回ってると感じる。そして 穏やかな表情で見守っていたランだったが、そのランにも違う一面があると言う事が判った。
だからこそ――、リュウキは笑ったんだ。
「あはははっ」
「え??」
「ん??」
ランとユウキがしっかりと話し合い?? をしている時、リュウキの笑い声が聞こえた為、一度止まり、リュウキの方を見た。
「どーしたの? リュウキ」
ユウキはリュウキが笑った事に疑問を感じた様だ。
だから、首を傾げながら訊いた。
「ふふっ……いや、ちょっとな。本当に楽しそうだ、って思ったからついな」
目元を拭うリュウキ。
「オレの知っている姉妹とは、また違った感じがするよ。……でも、温かさは同じだ。やっぱり良いものだな。うん」
にこり、と笑顔を向けてそういうリュウキ。
その自然な素顔を見て、思わず視線をそらしてしまうのはランだった。ユウキは、その言葉を訊いて、リュウキ同様に笑顔になり。
「えへへー。そーかな? でも、そう言ってくれたら嬉しいね! ありがとっ!」
くるくる〜と身体を2回転、回って笑顔でリュウキに礼を言っていた。
そして、その後は少し談笑をした後。
「じゃあ、オレももう行くよ。……明日、皆宜しく」
「うんっ! 宜しくね! リュウキ!」
ユウキは、笑顔で手を挙げた。
そして、ノリたちを見送っていた他のメンバーも気付いて。
「明日は宜しくお願いしますね。リュウキさん」
「頼むよー! リュウキ!」
「宜しく」
シウネー、ジュン、テッチの3人も其々手を挙げた。
ノリとタルケンは、もう席を外しているから、後1人……、ランだけだった。
ランはゆっくりとした動きで視線をリュウキの方へと向け、笑顔を見せて言った。
「また、また 明日。宜しくお願いしますね? リュウキさん」
その
宜しく
(
・・・
)
の中には、話がある、と言っていた部分が含まれているであろう事はリュウキにも判る。だから。
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ