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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第239話 攻略不安要素
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てそう言っていた。どことなくリュウキも察した様で、それとなく頬を赤く染める。そんなやり取りの一部始終を見たユウキは。
「あはははっ。ほんと リュウキは 苦手なんだねー? そういう風に言われるのはさ? もう、ボクは平気だけどねー」
「はぁ。仕様が無いだろ? ユウキ。オレだって、得意じゃない事だってある。沢山、な」
「得手不得手、ってありますよね? 私もちょっと、ユウの様には楽観的に受け止めきれませんが……」
ユウキはにこやかに笑いながらそう言い。ラン自身は、やっぱり 恥ずかしいのと、そこまで好まないのであろう事が表情に出ていた。
そんな2人を見て、リュウキとのやり取りも見て、後ろのギルドの皆も同様に笑顔になっていた。
これまた結構端折った様な気がするが……、特に天真爛漫なユウキはもう違和感なく、溶け込んでいたりする。もう既に名を呼びあっている所からも判る通りだ。勿論 他のメンバーも同様だ。シウネーやランは 基本敬語主体だから変わって無い様な気もするが、雰囲気のそれは全く違うと言うものだ。
「じゃあ、皆っ! ほんと、私も名残惜しいけど、また明日!」
「うん。また明日ね」
アスナとレイナは、挨拶を済ませると、指先で操作。数秒後その身体は、淡く光を放ちながら消失した。
「……ん。とりあえず、
頼む
(
・・
)
か。動向云々を」
リュウキは、2人を見送った後、再びウインドウに視線を向けた。
実は、リュウキは 皆とBOSS攻略についてを話していた時に、メッセージを送っていたのだ。……その 送り先は…………。
「あの、すみません。リュウキさん」
「ん?」
リュウキが送り先を再確認をしていた時、ランが声をかけた。リュウキはホロ・ウインドウを消失させると、彼女に向き合う。
その後ろを見てみると、他のメンバーは 皆其々明日のBOSS攻略に向けての気合溜め中だった様で、話かけてきたのはランだけだった。
「その……、BOSSの攻略が無事に終えたら、少し、少しだけお話をしてもよろしいでしょうか?」
「ん……?? 別に今でも問題は無いんだが」
「いえ、その――……」
ランはリュウキの返答に困った様な表情を作っていた。
うん。まぁ、昔のリュウキであれば、『訊きたい事があって、直ぐにでも答えて良い、と言っているのになぜ?』と思い、そのまま訊き返すだろう。
だけど、それなりに経験を重ね、少なからず心の機微を読む事が出来る様になってからは(まだまだ低レベルだけど)、訳があるんだろう、と 自分自身で納得して、胸の内に留めていた。
何より、リュウキ自身も ランについて…… 少し話をしてみたい、と思ったから、願ったりかなったりとも言える。
「あははっ 姉ちゃんがねぇー?」
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