第186話 密議
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
語り出した。呂布と李粛は陳宮の話を黙って聞いていた。陳宮は呂布を殺そうとした賈?に強い不信感を抱いていた。彼女は董卓に対して情は持っているが、それ以上に呂布の身を案じていた。呂布は正宗に直々に誘われた。そのことを後で知った陳宮は正宗に投降することが呂布にとって最良の選択と考えていた。
「車騎将軍ともう一度戦う」
「車騎将軍と一騎討ちできる確証はありませんぞ」
「月を助けてくれるなら一騎討ちしてくれるはず」
「月殿を救うこと恋殿と一騎討ちすることとどう繋がるというのです。それより私達が車騎将軍と戦うことで、車騎将軍による月殿の救出に支障が出るかもしれないのです」
陳宮は呂布の考えをたしなめた。すると李粛が陳宮の側にいつの間にか近寄り彼女の肩に手を置いた。李粛は屈んだ態勢だった。
「いいじゃないスか。恋が決めたことス。やばくなったら敵中を突破して逃げればいいんスよ。アタイらならその位の芸当はできるスよ。漢に住めないなら外に出ればいいんス」
陳宮は李粛の話に不服そうな表情を浮かべ、一度呂布に視線を向け諦めたように頷いた。その様子を見て李粛は満足そうに頷いた。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ