第3章:再会、繋がる絆
第63話「暴走体と勘違いと」
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映像を見つめた。
「はぁあっ!」
剣と剣がぶつかり、相殺し、互いに受け流し合う。
そんな剣戟を、優輝と暴走体は幾度となく繰り広げる。
「(....まだ、倒れないのね...。)」
もちろん、剣だけでなく、創造魔法による攻撃も暴走体は行う。
だが、その攻撃は椿によって全て撃ち落とされていた。
さらに、二人掛かりという事もあって、圧倒的に優輝達の方が優勢だ。
「これでっ!」
「っ、今よ!」
剣を上に受け流し、すれ違いざまに暴走体の膝を斬りつけ、機動力を奪う。
さらに、追撃で椿の矢が足に刺さり、暴走体はほとんど動けなくなった。
「っ....封印!!」
すかさず優輝は五枚の御札を投げ、それで五行の陣を組み、霊力で封印する。
「....これいいのか?」
〈...はい。暴走する気配はありません。霊力での封印でも問題ないかと。〉
「よし、それならいいか...。」
今、結界内に魔法による封印をできる者はいない。
優輝はリンカーコアを損傷しているし、椿は魔法を使えない。
リヒトとシャルも単体で封印魔法は使えず、唯一使えた葵は今はいない。
だから霊力による封印にしたのだ。
「まさか、そんな事に戦闘中に気づくとはね...。」
「あはは...焦ったよ。」
そう、二人は戦闘している最中に、封印魔法が誰も使えない事に気づいた。
さすがにそれだけで戦闘に支障を来す程動揺はしなかったが。
〈...!結界が崩れます。〉
「脱出する必要は?」
〈ありません。自動的に元の世界に戻されます。〉
なら特に動く必要はないと、二人は体を休める。
「...暴走体とはいえ、やっぱりしぶとかった...。」
「そうね...。霊力と言うか...気力を削がれた気分だわ。」
そんな会話をしながら、崩れていく結界を眺める。
そして、結界が崩れ去ると....。
「っ....!!」
「っと...!...って、なんだ、皆か。」
結界から出た途端、自身に向けられる敵意・警戒心に驚く優輝。
すぐに魔導師組の皆だと気づいた優輝は、身構えようとした体を抑える。
「(連絡が取れなかったし、そっちから来るのはラッキーだったな。)」
そう思って近づこうとして...すぐにそこから飛び退く。
「...おいおい。一体なんの真似だ?」
「しらばっくれるな...!お前の好きにはさせない....!!」
攻撃してきた相手...神夜はそう言って、さらに追撃を放ってくる。
「なんの話だ...っ、くっ...!」
アロンダイトによる一閃を逸らし、フェイトの背
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