暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic11-A運命の子供たち〜Prinzessin Vivio〜
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†††Sideなのは†††
プライソン一派との戦闘を終えた翌日。私はミッド北部の聖王医療院に来ていた。昨日六課が保護した女の子が目を覚ましたってシャルちゃん・・・じゃなくて、ルミナちゃんから連絡が入ったからだ。シャルちゃんとその騎士隊は、廃棄都市区画の地下水路でもう1人の子供を捜索を、昨日の事件後から交代制で捜してくれてるってことで、シャルちゃんの代わりにルミナちゃんが医療院に派遣されたとのこと。
「早く見つかると良いな・・・」
ガジェットを十数機と破壊できるだけの戦闘力を有しているかもしれないけど、それでもきっとあの女の子くらいの幼さのはず。そんな子が生死不明の行方不明というのが耐えられない。万が一にもうダメだとしても、せめて地下から陽の当たる地上へ出してあげたい。
「ああ。今はシャルのことを信じよう」
「・・・はい」
そういうわけでフェイトちゃんから車を借りて、運転免許を取ってない私の代わりに運転してくれたシグナムさんと一緒にやって来た。シグナムさんが車を駐車場に停めて、私たちが車を降りた時・・・
「おーい、なのは、シグナム!」
「シグナム、なのはさん!」
ペザント・ブラウスとティアード・スカートっていう私服姿のルミナちゃんと、シスターシャッハが医療院のエントランスから駆け寄って来たから、私は「ルミナちゃん!」手を振り返して、「ご無沙汰しているな、シャッハ」シグナムさんは微笑んで応えた。そして私たちは、医療院のエントランスを潜って女の子の病室へ・・・って思ったんだけど・・・
「お呼び立てした手前ですが、申し訳ありませんがしばらくロビーにてお待ちいただけますか?」
シスターシャッハの案内で待合ロビーへ向かうことになった。私とシグナムさんで小首を傾げる。ロビーの一角にある円テーブル1脚を囲うソファ4脚を利用させてもらって、ソファに座ったところで「あー、さっきまで泣いて暴れてたから、今は泣き疲れて・・・ね」ルミナちゃんが肩を竦めて事情を話してくれた。
「暴れてって。何かあったの?」
「あの子、お母さんとフォルセティが居ないって泣いて暴れたの」
「フォルセティ?」
「おそらく、未だ見つかっていないもう1人の子供の名前かと」
「フォルセティ。・・・じゃあ女の子の名前はなんて言うの?」
「ヴィヴィオ。ファミリーネームは判らないみたいね」
「母親が居るとのことだが、父親については?」
「父親については判らないみたい。あと、やっぱりまだ幼いからか母親の名前や住所も判らないみたいだし。でも、フォルセティって子がいつもあの子の側に居て、お母さんに会わせてあげる、って言ったみたい。・・・みたい、ばっかり使って申し訳ないけど、あんなに幼いうえに泣き騒がれてる中での事
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