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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic11-A運命の子供たち〜Prinzessin Vivio〜
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名前だね。お母さんが付けてくれたの?」
「??」
まずはそこから切り出してみた。だって私、ママじゃないし。きっと本当の母親と見間違えてるんだよ。だから懐いてくれている今の内に、そっちの情報を聴き出そうとした。だけどヴィヴィオは小首を傾げるばかり。私はシグナムさん達と顔を一度見合わせてると、「ママはママ・・・だよ?」そう言ってヴィヴィオが私をジッと見た。だから「ママ?」シグナムさん達が一斉に私を見る。
『え、違いますよ? 私、ヴィヴィオのお母さんじゃありませんよ? というか知ってますよね、判ってますよね?』
声に出してヴィヴィオの母親じゃない、なんて言うとヴィヴィオがまた泣きそうだから即座に念話に切り替え。ヴィヴィオが「ママ? どうしたの・・・?」って、本当に心配してくれてるって判る声色で訊いてきた。そんなに似てるのかな、ヴィヴィオの母親と私って。
「なのは。お前、いつの間に母親に・・・」
「そっか。確認するまでもなかったわけか。なのは、おめでとう。無粋だけど、お父さんってだ――」
「もう! ルミナちゃんはともかくとして、シグナムさんからボケ始めるなんて!」
ぷんぷん怒るとシグナムさんは「ふふ、すまん」含み笑いをして、ルミナちゃんは「ともかく・・・?」小首を傾げた。私は「とにかく本題に入りましょう!」ササッと話を済ませるために話題を元に戻す。
「えっと。ねえ、ヴィヴィオ」
「??」
「私はこれから隊舎・・・お家に帰るんだけど、ヴィヴィオはどうしたい?」
「ママと一緒がいい!」
即答だった。置いて行かれないようにって必死に私の制服を握りしめる。ルミナちゃんとシスターシャッハに振り返ると、「ま、なのはをママって呼んだ時点で判ってたけど」ルミナちゃんは肩を竦めて、「ですね」シスターシャッハは苦笑した。
「あの、でも、良いんでしょうか。勝手に決めちゃって・・・」
「そうは言ってもあなたから引き離したら、また泣いて暴れて疲れて眠るの繰り返しになりそうだし。それは教会側としても出来ないから。だから連れて行ってあげて、なのは。強力が欲しいならまた連絡ちょうだい。無償でヴィヴィオを守ってあげるから。・・・それじゃバイバイ、ヴィヴィオ、またね♪」
そう言ってルミナちゃんはヴィヴィオに手を降ると、「ばいばい」ヴィヴィオも手を降り返した。そういうわけで、私はヴィヴィオを連れて六課に帰ることになった。行きは助手席だったけど、帰りは後部座席でヴィヴィオと並んで座る。ヴィヴィオも途中までは窓から景色を見てるおかげでご機嫌だったけど・・・
「すぅ・・・すぅ・・・」
寝ちゃった。前髪が鼻に掛かって少し唸ったから指で少し払ってあげてるところに「む?」シグナムさんが声を漏らした。シグナムさ
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