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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic11-A運命の子供たち〜Prinzessin Vivio〜
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「あの・・・」
だから恐がらせないように声を掛けようとしたら「ママ・・・?」ヴィヴィオが小首を傾げながらそう漏らした。
「はじめまして。私――」
「ママ・・・、ママ・・・!」
ヴィヴィオが大粒の涙を溢れさせながら私に抱き付いた。しがみ付いてるヴィヴィオを引き離すのは気が引けたから「よいしょ」抱き上げると、「えへへ♪」嬉しそうに笑顔になって私に体を預けてきた。
「そのウサギのぬいぐるみ、気に入ってくれたかな?」
「あ、うん・・・!」
キュッと大事そうに抱えてくれたヴィヴィオに「ありがとう♪」私からお礼を言った。そして「なのはです。ヴィヴィオ発見しました」シグナムさん達に念話で報告する。ルミナちゃんから待合ロビーで合流するよう言われたから、ヴィヴィオをそのまま抱えながら医療院のエントランスへ。
「なのは、ありがとう・・・! もう! 勝手に部屋を出たらダメじゃない!」
「っ!・・・ぅ・・ひぅ・・・」
私とヴィヴィオを見て真っ先にやって来たルミナちゃんが叱る。やっぱり怒られてるって解るようで、ヴィヴィオが泣きそうになっちゃった。私は「ルミナちゃん。心配したのは解るけど・・・」ちょっと窘める。
「それはそうかも知れないけど、最悪なケースだってあるわけで・・・」
「っ!・・・金色の髪に翠と紅の光彩異色・・・!」
涙を湛えた怯え瞳で見られたルミアちゃんはしょんぼりして、シグナムさんは何故だか驚きを見せた。シスターシャッハが「はい。これが、聖王教会が彼女を保護するという動機です」って、シグナムさんに話した。
「それはどういう・・・?」
「なのは。私たちが何を信仰してるか知ってるよね」
「えっと、聖王様・・・」
「そう。特に最後の聖王と呼ばれるオリヴィエ王女殿下は有名で大人気。そんなオリヴィエ様とヴィヴィオって同じなの。金色の髪に翠と紅の虹彩異色が」
ルミナちゃんがそう教えてくれた。かつての聖王と同じ見た目だから教会は、このヴィヴィオを保護してくれる、と。
「外見の一致は偶然かも知れない。金色の髪を持つ人なんて山ほど居るし、虹彩異色だって珍しいけど全く居ないわけじゃない。けど偶然じゃないかも知れない・・・」
そこまで言ったところでルミナちゃんが口を閉ざしたから「なに・・・?」先を促すと、ルミナちゃんがチラッとヴィヴィオを見たから、私は自分の鈍さを呪った。まだ小さな子だとしても出生がどうのって聞かせていいような話じゃない。
「ま、後者の方は教会で確認中だから、この話題はとりあえず横に置いておいて。先に隊舎に行くか本部に留まるか、ヴィヴィオに訊いてみたら」
「そうだね。コホン。改めまして私、高町なのはっていいます。ヴィヴィオ。とっても可愛いお
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