言の葉 【ひまわりヒナ】
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てくれる出来事が起きたのです。
その出来事とは私達が 【スクールアイドル】 になること。
少し暑さを感じるようになってきた、5月の上旬の事でした。
「それ、本当……!?おめでとう、あはは、そっか!本当におめでとう!!」
私達は彼を驚かせたくて、わざわざ時間を取って集まってもらって、その報告をしました。
彼はその事をまるで自分の事のように喜んでくれました。
その理由は、私。アイドルが大好きで、アイドルに憧れているという事を知っていてくれたからだと思います。私はその憧れをずっと2人の側で言ってきていたから……
報告と同時に、私は嬉しくて涙を流しました。
アイドルになりたいその夢が叶ったから。
そして彼を笑顔にすることができたから。
いつも彼は私達を笑顔にしようとしてくれていました。どんなときもずっと。
だから今度はこっちの番、こっちが彼を笑顔にさせてあげたい。そんな気持ちが私にはありました。
……もしかしたら、彼女も。ううん、彼女ならきっと多分そう。だって彼を好きになったらそう思うはずだから。
これを機に私達の関係は再スタートしました。
もちろん、勉強などに関して全く考慮しなかったわけではありませんが、その連絡頻度はほぼ毎日になりました。
その理由は所属グループμ'sにはもちろんの事ながら男の子はいません。先生方も女性ばかりで、いたとしてもお年寄りの方ばかり。なのでこれから活動して行く上で、若い男の子の意見はとても参考になるものだったので、頻繁に彼の力を借りていたのです。
ただ1番の理由としては間違いなく、私達と連絡を取りたい、という彼の意思でした。
「2人のステージを僕は見たい、ぜひ協力させてほしいし……その、また前みたいにさ、毎日一緒に色々話したい」
その一言は私達にとってこの上なく嬉しいものでした。
そうと言われれば、と、オフの時は必ずと言っていいほど一緒に出かけたり、学校以外の練習の時は一緒に練習に付き合ってもらったり、今日は何かあったかと毎日連絡し合いました。彼の声を聞いていない時間の方が少ないのではないか、と思う程に。
私達はそれだけ仲が良かったのです、そう、仲が良すぎるぐらいに。
言葉を変えれば、互いに依存していた、その方が正しいのかもしれません。
時が進むに連れて、加入当初6人であったμ'sは段々と人数が増え、最終的には9人メンバーのスクールアイドルとして活動して行くことになりました。
μ'sの活動目的は廃校の阻止。実は私達の学校は少子化や有名校UTXの存在などの影響から廃校の危機に瀕していたのです。
それを防ぐ手段として学校の知名度を上げる、その為に私達が有名になって盛り上げる。それが目的なのです。
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