言の葉 【ひまわりヒナ】
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私には2人の幼馴染がいました。
1人は元気で明るくて優しくて笑顔で、そしていつも私を支えてくれる女の子。
もう1人は大人しく、でも友達の事となると熱く真剣に向き合ってくれる、そんないつもの見守ってくれる男の子。
私達は一緒でした。小学校の頃、ある公園で偶然出会ったあの日から、ずっと一緒だったんです。
小学校6年間、そして中学校3年間。
お互いの事で知らない事はない、そう言っても過言ではない程の時間を過ごしてきました。それ程に私達は強いつながりを持つことができました。
そしてその時間と共に私と彼女は同じ思いを積み立てていきました。彼への、強い思いを。
そんな私達の中で大きな変化が高校生になった時起こったのです。
この時、私の願いが叶いそして生まれました……
??????言の葉??????
中学の頃です。
私とそして幼馴染の1人である女の子は同じ高校を目指していました。しかしそこは女子高で、どんなに願おうと男の子は入ることができなかったのです。
でもそれは私達が高校を変えればいい、そうすれば私達はまた一緒だ、そんな事を思っていた時その男の子は言ったんです。
「僕はこの高校を目指したい」
そのパンフレットに載っていたのは、とても私達2人では届くことのないようなレベルの高校でした。
今まで一緒だった私達は……いえ、私だけは彼の言葉にすぐに、『うん』『分かった』『頑張って』そのような言葉をかけられませんでした。
会う事が出来ても、彼と距離がある事実が私に耐えられるか分からなかったのです。
でも????
「うん!頑張って!」
でもすぐに彼女は言えたんです、頑張って、という一言を。
私はその言葉に続くように、ただ笑顔で頷く事しかできませんでした。
そしてこの日を境に、私達が高校を分かれるというのは避けられないものになりました。
高校へ進学すると、交流は今までの事が嘘のように少なくなりました。
「高校、進学できたよ」
「私も!」
「やった、皆合格できたね!」
そんな合格報告はしましたが、それ以降しばらくの間連絡は一切ありませんでした。
彼には勉強に集中してもらいたかったので、私達は連絡を抑えるようにと考えていたのです。彼も多くは語ってくれませんでしたが、しばらくの間連絡は取れそうにないと言ったので、高校入学をきっかけに連絡はバッタリ止まりました。
怖れていたことが現実味を増していきました。だんだん離れているのではないか、そんな気がしていたのは多分、私だけじゃなかったと思います。
しかしある時、そんな私達の関係を再び引き寄せ
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