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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第243話
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になっているのでしょうね。」
「あ…………」
「姉様………」
ミントの疑問にケビンが複雑そうな表情で言葉を濁している中静かな表情で答えたルフィナの答えを聞いたエステルとリースは辛そうな表情でルフィナを見つめた。
「ミント、未来の貴女が先程あの場にいたもう一人のルフィナ・アルジェントを連れてきた可能性はありえませんか?」
「それは絶対にありえないよ。フェミリンスさんやママたちも知っての通り、マリアベルさんが碧の
虚神
(
デミウルゴス
)
”が持つ”因果”の力を死に際に暴走させた事が原因で時空間が滅茶苦茶になって、下手に手を出せばミント達が時空間を永遠に彷徨う事になるから、幾らミント達の”真竜”の力でもそんな無謀な事はできないよ。」
「それじゃああのルフィナさんは一体何者なんだろう……?」
「ルフィナさんは6年前に亡くなったとの事ですし………」
「彼女から感じた気配は”生者”でしたから亡霊や不死者の可能性は絶対にありえませんしね……」
フェミリンスの指摘を否定したミントの答えを聞いたアドルやエレナ、フィーナは考え込み
「未来のミントが別の時間軸の彼女を連れてきて今まで黙っていた可能性はどうかしら?」
「それは絶対にありえないよ〜。そもそもルフィナさんを二人連れてくるくらいだったら、サティアさんの時代のセリカさん達を連れてきた方がいいと思うし。」
クレハの推測を聞いたミントは疲れた表情で否定した。
「フフ、ちなみに私の時代のセリカはついて来るつもりだったみたいだけど、私が止めておいたわ。」
「へ……何で?」
苦笑しながら呟いたサティアの話を聞いたエステルは呆けた後不思議そうな表情で訊ねたが
「だって、セリカが二人いる事に対して私は一人だけじゃない。愛するセリカ同士が私をめぐって争って欲しくないもの。」
「何それ。ノロケ?」
(ううっ、また知りたくもないサティアの変貌を知ってしまったわ……)
(クー……)
(クク、だが実際にありえてもおかしくないのだから、洒落になっていないだの。と言うか既にお主、未来の世界のサティアを抱いた事もあるが、この場合サティアの”不倫”になるのか?)
「………………」
頬を赤らめて嬉しそうな表情で答えたサティアの答えに仲間達と共に脱力したエステルはジト目で指摘し、エステルの身体の中にいるパズモは疲れた表情で頭を抱え、クーは冷や汗をかき、興味ありげな表情をしているハイシェラの指摘に対してセリカは何も答えず静かな表情で黙り込んでいた。
「ア、アハハ……未来のミントがセリカさん達を連れてこなかったのはそれもあると思うけどハイシェラさんが二人揃う事も防ぐ為だと思うよ?ほら、ハイシェラさんの性
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